知的財産ニュース 韓国特許庁、ウズベキスタンに韓国型特許行政システムを構築する
2023年8月22日
出所: 韓国特許庁
特許行政韓流の中央アジア進出にエンジンをかける
韓国特許庁は、ウズベキスタン特許庁に対する韓国型特許行政システムの構築議論を始めると発表した。特許行政韓流を中東、南米などに次いで中央アジアへと拡大するきっかけになると期待される。
特許庁は、8月21日月曜日14時40分、政府大田庁舎でウズベキスタン特許庁長兼法務部次官(Mr.Ikramov)※および局長、実務陣などと高官級会議を開き、両国間の知財権関連情報化協力について議論する。
※ウズベキスタンの特許庁は法務部の傘下機関で、法務部次官が特許庁長を兼ねる
会議では、ウズベキスタンに韓国型特許行政システムを構築し、知的財産データを交換するとともに、ウズベキスタン実務陣を対象に情報化能力強化プログラムを実施するなど、幅広い協力議題が議論される。
続いて8月21日月曜日から25日金曜日まで、韓国特許情報院で情報化協力共同研修を開催する。共同研修では、特許行政の情報化に関わる長・短期推進戦略の策定に向けたコンサルティングを行う。韓国の知財権基盤経済発展の経験とノウハウの伝授などによる知的財産行政能力格差の解消を目的として、書面出願およびオンライン出願などの願書の作成過程と関連情報システムを紹介する。
また、特許庁の人工知能を活用した特許行政システムの開発結果と適用事例を共有し、特許行政システムに人工知能技術を導入するためのあらゆる事項について話し合う。この他にも、人工知能を活用した民間分野の先端技術を体験するため、LGイノベーションギャラリーなどを訪問する。
特許庁は、今回議論した内容を基に、今年9月、現地に情報化専門家を派遣して韓国型特許行政システムの構築と関連する調査に着手する予定である。
特許庁の産業財産情報局長は、「ウズベキスタンと議論中の韓国型特許行政システム構築事業は、行政韓流を通じた国際的地位の強化につながり、海外に進出している韓国企業を支援する上で非常に有意義なことだ」とし、「韓国型特許行政システム構築事業が目に見える成果を出せるよう、ウズベキスタンと体系的に協力していきたい」と述べた。
ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム
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