知的財産ニュース ID5の中間会合、済州で開催

2023年6月14日
出所: 韓国特許庁

人工知能等新技術の活用現況やメタバースのデザイン保護など、デザイン分野の主要懸案を話し合う

韓国特許庁は、6月12日月曜日から14日水曜日まで済州で「デザイン分野先進5庁の中間会合(ID5(※) Midterm Meeting)」を開催し、デザイン分野の主要懸案を話し合うと発表した。
※ID5(Industrial Design 5):デザイン分野における先進5庁(韓国・米国・日本・中国・欧州)の協議体

デザイン分野先進5庁(ID5)の中間会合:世界中のデザイン出願の70%以上を占める韓国、米国、中国、日本および欧州等5か国の特許庁間でデザイン分野における国際規範の形成および調和を図るために、各国の政策の方向性を議論し、協力事項を確認する会合(2015年発足)

韓国は、2018年以降5年ぶりに2023年デザイン分野先進5庁(ID5)会合の議長国を務め(※)、デザイン分野の先導国として、国際デザイン規範に対する議論で主導的な役割を担うことになった。
※欧州→韓国→日本→米国→中国の順に開催

今回の会合では、「人工知能や3次元ファイルの出願等デザイン関連新技術活用現況の共有」、「メタバース上におけるデザイン保護」をはじめとする12の協力課題の進捗状況を確認する。また、昨年5月に中国がハーグ国際意匠登録制度(※)に加盟したことをきっかけに、国際デザインに対する国家間審査の一貫性向上策を講じることを提案する予定である。
※世界知的所有権機関(WIPO)を通じて、一つの願書で複数の国にデザインを出願できる制度

特許庁の商標デザイン審査局長は、「デザイン先進5庁間の政策方向を共有し、協力案を模索することで、韓国企業のデザインを積極的に保護し、企業の海外進出における競争力確保に役立てるよう努めていきたい」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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