知的財産ニュース 韓国特許庁、「知的財産とイノベーション」第6号を発刊

2023年3月29日
出所: 韓国特許庁

半導体をめぐる課題など、制度・政策および国内外の争点を収録

韓国特許庁は、知的財産分野の主要政策・争点と判例に対する学術誌「知的財産とイノベーション」第6号を3月30日木曜日に発刊すると発表した。「知的財産とイノベーション」は、国民の知的財産に対する関心と理解を深めるために年1回発刊している。

「知的財産とイノベーション」第6号は、半導体をめぐる特許分野の課題、許可等による特許権存続期間延長制度、商標共存同意制度(コンセント制度)の導入、欧州単一効特許制度の発足など、幅広いテーマを扱っている。半導体をめぐる技術覇権争いの時代における半導体産業の活性化に向けた知的財産観点からの課題を扱う一方、医薬品における許可等による特許権存続期間延長制度の改善の必要性に関する考察などが収録されている。その他、同一・類似商標審査手続きの簡素化および商標の活用促進に向けた商標共存同意制度の導入に対する検討や欧州単一効特許制度の発足を控えている視点における欧州統一特許裁判所の役割と単一効特許制度の活用に関する内容など、国内外の争点を網羅する多様な内容が盛り込まれている。

特許庁長は、「特許庁の構成員と外部専門家の悩みを盛り込んだ本学術誌が、関連の産学官界、そして知的財産に興味のある国民とのコミュニケーションの場になってほしい」と述べた。

一方、本学術誌は、国民が学術誌により手軽にアクセスできるよう特許庁ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますの冊子/統計掲示板に掲載され、共有と普及のために特許裁判所や関連学会などの関連機関にも配布される予定である。

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