知的財産ニュース 韓国特許庁、学習用品の知的財産権虚偽表示677件を摘発

2023年3月20日
出所: 韓国特許庁

楽しい新学期の始まり、知財権虚偽表示にご注意ください

韓国特許庁は、2023年新学期を迎え、学習用品に対する需要が増加すると予想されることから、消費者の被害を予防するために2月1日水曜日から23日木曜日まで学習用品全般に対する知財権虚偽表示の集中取り締まりを実施したと発表した。今回の取り締まりでは、主要オープンマーケットで販売中の学習用品全般を対象に特許・デザイン等知的財産権表示・広告の現況をモニタリングし、モニタリングの結果、23種の製品から677件の虚偽表示を摘発した。

摘発された虚偽表示の類型を見ると、権利の消滅後も有効な権利として表示した場合416件、存在しない権利を表示した場合176件、知的財産権の名称を誤って表示した場合48件、製品に適用されない権利を表示した場合23件、出願中でないのに知的財産権の出願表示をした場合14件となっており、メーカーが消滅したか存在しない権利を表示する方法で学習用品に知的財産権を虚偽で表示し販売していたことが確認された。

摘発された製品の種類を見ると、クリアファイル93件、紙粘土83件、アルファベット学習用ブロック79件、ロールピアノ75件、図書76件、その他271件の順となっている。文房具、美術用品、学習教具、音楽用品、図書などさまざまな学習用品に対して幅広く知的財産権の虚偽表示が発生していることが明らかになった。

学習用品の知財権虚偽表示の例
存在しない権利の表示 誤った知財権名称の表示 消滅後権利の表示
存在しない権利の表示 誤った知財権名称の表示 消滅後権利の表示

特許庁は、今回摘発された677件に対し、オープンマーケットの事業者に知財権虚偽表示に該当する製品を告知し、正しい表示方法を案内した上で、虚偽表示製品に対する修正・削除などの是正措置を完了した。また、特許庁は、積極行政の一環として、知的財産権の表示方法に対する消費者の理解を深めるために、特許・デザイン等知的財産権別の正しい表示方法を知的財産権虚偽表示通報センター外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますから提供する予定である。

特許庁の産業財産保護協力局長は、「国民の関心と需要が高まっている製品を中心に知的財産権虚偽表示のモニタリングを強化し、知的財産権虚偽表示を予防するための教育および広報活動を拡大するよう取り組んでいきたい」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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