知的財産ニュース 新しい電子出願ソフトウェア(KIPO-Editor)、9月28日から正式サービスを開始
2022年9月28日
出所: 韓国特許庁
韓国特許庁、需要者中心の電子出願サービスで利便性を高める
韓国特許庁は、特許明細書など、特許庁に提出する77種の書類の作成に使う新しい電子出願ソフトウェア(KIPO-Editor)を9月28日水曜日から提供すると発表した。従来の電子出願ソフトウェアは、入力可能な文字数に制限があり、編集機能が不便だという不満が持続的に提起され、従来のプログラムの機能を大幅に向上させて特許庁が独自開発した。
以前は入力可能なハングル文字が2,350文字にすぎず、「칢、긂、됭、귬、샾」などの文字表現(※)が困難であり、「ã、ß、Σ、∞」などの記号を表現するのも難しかった。新たに配布される電子出願ソフトウェア(KIPO-Editor)は、標準文字コード体系(ユニコード)に含まれている11,172文字のすべての文字入力が可能になるよう改善され、特許明細書などに技術内容をより精巧に表現できるようになる。
※入力不可能な例:더샾(アパート名)、됭경모치(国内に生息している魚類)、시보귬(元素名)
また、ユーザーが作成した文書が規定に反する場合、その位置と欠陥の内容を提供して簡単に修正することができ、文書追跡機能で文書の変更内容を容易に確認するなど、利便機能が追加された。新しい電子出願ソフトウェアは、特許路ウェブサイトから無料でダウンロードできる。
一方、特許庁は、電子出願サービスをより安定的に提供するために、電子出願システムの障害時にも電子メールを通じて出願できるサービスを構築した。従来はシステム障害が発生すると、特許庁を訪問して出願書を提出する必要があったが、積極行政の一環として、出願人の不便を解消するために電子メールによる電子出願サービスを用意した。
特許庁の情報顧客支援局長は「今回の電子出願ソフトウェアの改善により、特許明細書の作成にかかる時間と手間を減らして出願日を早く先取りするのに役立つと期待される」とし、「特許庁はこれからも特許顧客がより簡単かつ迅速に特許を出願できるよう持続的に改善していく予定だ」と述べた。
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