知的財産ニュース 韓国特許庁・韓国情報通信技術協会、情報通信分野の標準技術文書の共有等で業務提携

2022年7月29日
出所: 韓国特許庁

韓国特許庁、次世代移動通信の標準特許確保競争を支援する!

韓国特許庁は、韓国情報通信技術協会と情報通信分野の知的財産および国際標準の競争力を向上させるための業務提携を7月29日金曜日午後4時、韓国情報通信技術協会の本社で締結すると発表した。技術覇権争いが本格化していることから、韓国企業が国際標準化をリードし、標準特許確保競争で優位を先取りすることができるよう、両機関が積極的に協力する。

今後、特許庁は、特許審査に活用(※)してきた3GPP(Third Generation Partnership Project)(※※)の標準技術文書の情報を情報通信協会に提供する。韓国情報通信技術協会がこれを活用してキーワード基盤の3GPP統合情報システムを構築することで、より多くの企業が3GPPの資料に容易にアクセスし活用できるようになる。
※特許庁は、2013年から、審査官が3GPP標準技術文書を容易に検索・活用できるよう、さまざまな形態で混在しているファイルの形式を標準・電子化し、DBとして構築している
※※3GPP:WCDMA、LTE、5G移動通信の標準を扱う標準化組織

また、特許庁は、韓国情報通信技術協会の会員社の知的財産に対する意識を高めるために、教育や懇談会などを支援する。加えて、情報通信協会は、特許庁が最高の審査品質を維持できるように、情報通信分野の最新技術情報とそれに関する審査官への教育を提供する計画である。

特許庁の情報顧客支援局長は「今回の業務提携を通じて特許庁が整えた情報をより多くの企業が活用し、特許庁の審査官にも情報通信分野の最新の標準技術教育を提供できるようになった」とし、「急変する情報通信分野で韓国企業が国際標準化をリードし、標準特許確保競争で優位を占めることができるよう、政策的支援に最善を尽くしたい」と述べた。

韓国情報通信技術協会長は「今回の相互協力の締結が、韓国が第6世代(6G)の国際標準化の主導権を確保し、標準特許を先取りする取り組みの中心となり、名実ともに第6世代(6G)標準強国の立地を固める上で貢献するものと期待される」と伝え、「3GPP統合情報システムを通じて標準特許開発研究の基盤を作り、3GPPの標準化対応に向けたコアプラットフォームとして活用されるように取り組んでいきたい」と述べた。

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