知的財産ニュース 韓国特許庁、「公募展アイデアの保護ガイドライン」を改定

2022年7月5日
出所: 韓国特許庁

公募展アイデアの剽窃・盗用の検証を強化する

今後、公募展に提出されるアイデアの不正行為に対する検証手続きが強化され、アイデアに対する保護も一層強化される見通しである。韓国特許庁は7月5日火曜日、剽窃・盗用の防止および処罰規定の補完など、公募展アイデアの保護を強化するために、「公募展アイデアの保護ガイドライン(2014年1月制定)」を改定・配布したと発表した。

今回の改定案の主な内容は、応募アイデア検証手続きの強化、剽窃・盗用したアイデアの提出時の法的責任の明示、「不正競争防止及び営業秘密保護に関する法律」の改正内容の反映、応募された未取引アイデアに対する主催者の不使用義務の明示、公募展アイデアの活用拡大に向けた収益配分原則の明示などである。

第一に、公募展に応募されたアイデアに対する検証手続きを強化する。このために、不正行為の種類・判断基準・措置事項などの運営規定を設け、先行技術調査専門機関への依頼など、不正行為の検証を実施する。

第二に、アイデアの提案者が不正な方法で公募展に応募する場合、法的責任を負う。提案者が他人のアイデアを剽窃・盗用して提出するなど、不正な方法で提出する際の民事・刑事上の責任を明示した。

第三に、「不正競争防止及び営業秘密保護に関する法律」の改正事項(2018年)を反映する。公募展主催者の公募展アイデアの奪取は不正競争行為に当たって行政調査・是正勧告の対象であり、違反行為に対して特許庁の不正競争調査チームなどに通報できる。(1666-6464)

第四に、取引されていないアイデアに対する主催者の使用禁止義務が含まれる。主催者は、公募展に応募されたアイデアのうち取引されていないアイデアは使用しないという「不使用誓約」をし、使用する場合はアイデアを別途取引しなければならない。

第五に、公募展に提出されたアイデアの活用拡大に向けた収益配分原則が提示される。提案されたアイデアを主催者、その他の参加者等が改善・発展させた場合、その程度に応じて共同所有関係および収益配分比率を定めるという原則を一層明確にした。

特許庁長は「今回のガイドラインの改定により、公募展に提出されたアイデアが安全に保護され、国民が安心してクリエイティブなアイデアを提出する基盤が作られた」とし、「アイデアの剽窃・盗用などの不正行為に対する防止効果を期待できる」と述べた。

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