知的財産ニュース 韓国特許庁、2022年知的財産情報活用創業コンテストの授賞式を開催

2022年6月17日
出所: 韓国特許庁

知的財産データを活用した優秀アイデアを発掘した主人公は誰か

韓国特許庁は「2022年知的財産情報活用創業コンテスト」の最終決選および授賞式を6月17日(金曜)午後1時に韓国知識財産センター大会議室で開催した。

この大会は、知的財産データを活用した創造的なアイデアとビジネスモデルを発掘・育成し、知的財産サービス業の活性化に寄与することを目的とし、2015年から毎年実施して8回目を迎えている。

今回の大会は合計67チームが参加し、書類審査(1次審査)を経て最後9チームがこの日決戦(2次発表審査)に進出した。

特に、今年の決戦の参加者は、人工知能(AI)、ビッグデータ分析など最新技術の活用または金融・農業などの様々な分野に知的財産データを融合する創造的なサービスがメインだった。

知的財産情報活用創業コンテストの主な受賞者は、「ビッグデータを活用した商標の取引仲介プラットフォーム」を開発したINTELIGHTSチームが最優秀賞を受賞し、ANOTHER LEVELチームとBRANVIPチームが優秀賞を受賞した。

受賞チームには最大1億7千万ウォンに相当する知的財産データを5年間無料で提供し、中小ベンチャー企業部、技術保証基金など協力機関の創業支援事業(※)も連携支援して受賞作の創業および事業活性化まで支援する予定である。
※中小ベンチャー企業部の予備創業パッケージ、初期創業パッケージ、科学技術情報通信部のK-情報通信(ICT)創業相談(メンタリング)センター加点付与など

最終的に選抜された優秀アイデアは、行政安全部が主催する「全政府公共データ活用創業コンテスト」の本選に進出するチャンスが与えられる。

過去の創業コンテスト受賞作としては、人工知能(AI)に基づいて商標登録可否に対する判断を提供するサービス「商標の神」、ディープラーニングを利用した特許の検索・分析サービス「ディープカイブ」、人工知能に基づいたオーダーメイド型翻訳プラットフォーム「Twigfarm」などがある。

これらは行政安全部が主催する「全政府公共データ活用創業コンテスト」でも優秀賞を受賞し、外部投資を誘致するなど成果を出し、毎年成長している。

韓国特許庁の情報顧客支援局長は「知的財産情報活用創業コンテストに興味を持って参加してくださった方々に感謝を申し上げ、受賞した方々のアイデアが知的財産データ産業の活性化の基盤になることを願う」とし、「知的財産データが最新技術と融合し、より様々な分野で利用できるように産業・経済的価値の高い知的財産データを持続的に発掘して公開する」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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