知的財産ニュース 商標分野の先進5か国会議(TM5)、3年ぶりに対面会合を成功裏に開催

2022年5月3日
出所: 韓国特許庁

韓国特許庁は、最近2年間、新型コロナウイルス感染症のためオンライン会議でのみ開催されていた商標分野の先進5か国特許庁協議体(TM5(※))が、4月27日から28日まで米国のワシントンで3年ぶりの対面会合を成功裏に終えたと5月3日火曜日に発表した。
※先進5か国特許庁協議体(TM5、Trade Mark 5 Forum):世界中の商標出願の60%以上を占める韓国、米国、中国、日本および欧州の5か国の特許庁・知的財産庁間の商標分野の協議体(2012年に発足)

先進5か国特許庁協議体(TM5)は今年で10周年を迎え、16のプロジェクトを運営しながら国家間のさまざまな協力を通じて、ユーザーフレンドリーな商標制度を作り、制度の発展に努めている。今回の会合には5か国(韓国、米国、中国、日本、欧州)の代表団と世界知的所有権機関(WIPO)マドリード事務局が参加し、現在進行中の課題と今後の新しい課題に対する各国の意見を聴き取った。また、商標分野の最大の民間会議である国際商標協会(INTA)の年次会議(4.30~5.4)と連携して開催することにより、より多くのユーザーに先進5か国特許庁協議体(TM5)国家の商標制度を広報し、多様な情報を提供した。
※INTA(International Trademark Association):185か国約6,500機関を会員とする民間団体、商標の重要性に対する認識向上事業、国内外の立法過程の諮問提供などを遂行

韓国特許庁は、米国のワシントンDCで開催された国際商標協会の年次会議では対面広報ブースを、メタバースでは非対面広報ブースを設け、ユーザーが商標法の改正内容などを把握できるようにした。今年1月に改正され、2023年2月に施行予定の部分拒絶制度など韓国の商標制度の改正内容、韓国商標・特許の検索方法などについて説明し、質疑応答を通じて制度改善の必要事項を聴取した。

特許庁の商標デザイン審査局長は「今年は先進5か国の特許庁協議体(TM5)の10周年で、これまでの協力の成果をまとめ、今後の発展の方向性を議論する節目の時期になるだろうし、今年10月にベルギーのブリュッセルで開催される先進5か国特許庁協議体(TM5)の年次会議では、新しいプロジェクトと今後の協力アジェンダを設定することになる」と強調し、「特に、2023年先進5か国特許庁協議体(TM5)の会合は韓国で開催する予定で、韓国特許庁は、ユーザーフレンドリーな商標制度を作っていくための主要5か国間の協力を持続的に推進する計画だ」と述べた。

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