知的財産ニュース 韓国特許審判院、第17回特許・商標判例研究論文公募展を開催

2022年4月20日
出所: 韓国特許庁

特許・商標審判の質を高めるための優秀な論文を募集します!

韓国特許審判院は、知的財産に関する判例の研究を通じて多様な法理解釈文化を普及するための「第17回特許・商標判例研究論文公募展」を開催し、4月20日から8月31日まで申し込みを受ける。

特許・商標判例研究論文公募展は、2007年から毎年開催されており、これまで特許・商標審判の質の向上と制度改善に寄与してきた。

この度の公募展は指定課題と自由課題に分けられ、指定課題は権利範囲確認審判におけるプロダクト・バイ・プロセス・クレーム解釈に関する判例(※)、地域的に限定されて使用された先使用商標が特定人の商標と認識される程度のものであるか否かに関する判例(※※)である。
※大法院2021年1月28日言渡し2020フ11059
※※大法院2020年9月3日言渡し2019フ11688

今年の指定課題については、製造方法が記載された物の発明の権利範囲の解釈方法、地域的に限定されて使用された先使用商標が特定人の商標と認識される程度のものであるか否かについての判断方法などに関する研究があると予想される。

自由課題は指定課題の他に特許・実用新案・商標・デザインに関する判例であり、応募者の興味のある判例を自由に選択できる。

最優秀賞受賞者1名(チーム)には賞金200万ウォン、優秀賞受賞者2名(チーム)にはそれぞれ賞金100万ウォン、奨励賞3名(チーム)にはそれぞれ賞金50万ウォンが授与される。選定結果は11月30日に発表し、12月中に授賞式を開催する予定である。

韓国特許審判院長は「物の発明に記載された製造方法についての権利範囲の解釈や先使用商標の周知・著名な程度についての判断は、審理の正確性のためにも非常に重要であり、この公募展を通じて審判の質を高める様々な意見が収集できることを期待する」と述べた。

一方、知的財産に興味のある人なら誰でも参加でき、詳しい内容については韓国特許審判院審判政策課(042-481-5484、pandayoo@korea.kr)に問い合わせることができる。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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