知的財産ニュース 韓国特許庁、2022キャンパス特許ユニバーシアードを開催

2022年4月18日
出所: 韓国特許庁

サムスン電子、グーグルコリア等30の企業・研究機関がクラウドや未来モビリティ等の有望技術に対する事業化・研究開発戦略の問題を出題、韓国国内大学(院)生なら個人またはチームの資格で4月19日火曜日から誰でも参加できる

韓国特許庁と韓国国内企業および研究機関(以下「企業等」)が共にする「2022キャンパス特許ユニバーシアード」(以下「大会」)が4月19日火曜日から大会の受け付けを開始する。

今年で15回目を迎える本大会は、企業等が保有している特許技術を活用して大学(院)生が事業化・研究開発(R&D)戦略を樹立する大会で、企業にとってなくてはならない知的財産人材を育成するために企画された。韓国国内の大学(院)生であれば、個人またはチーム(3人以内)の資格で誰でも参加できる。

今年はグーグルコリアと韓国水資源公社が新しく加わり、計30の企業等がクラウド、未来モビリティ、二次電池などの有望技術に関する41問(※)を出題した。
※クラウド基盤ノートパソコン(laptop)を活用した教育分野のビジネスモデル、未来モビリティ向けeコーナーモジュール(※※)システム、電気自動車市場に適した陽極材など
※※車両の各車輪内に駆動、制動、ステアリング、懸架システムを統合した技術

大統領賞の受賞者には賞金1,500万ウォン、国務総理賞の受賞者には賞金1,200万ウォンが授与される。また、大会受賞者には後援企業に対する就職優遇の特典も与えられる。最多受賞者を輩出した大学には韓国工科大学長協議会長賞(賞金200万ウォン)、最多応募大学には韓国発明振興会長賞(賞金200万ウォン)が授与される。上位受賞者12チームの指導教授には産業通商資源部長官賞等の褒賞と賞金100万ウォンが与えられる。

2021年には計1,747チームが参加し、27校123チームが受賞した。視覚人工知能を通じて人の動作を分析する技術を「ホームトレーニング(自宅での運動)」事業に結び付けたキム・ヘダム、キム・ジホ、キム・スンジョンチーム(漢陽大学エリカ)が大統領賞を受賞した。最多受賞大学賞と最大応募大学賞は漢陽大学エリカが受賞した。一方、2020年の大会受賞者のうち卒業予定者の就職率は74.6%と、一般工学系卒業生の就職率(67.7%)より高いことがわかった。また、2020年の大統領賞受賞者ホ・ソンウク、イム・ジェギョン、ヤン・ヨングァンチーム(ソウル科学技術大学)は、屋外騒音低減という大会受賞アイデアをもって防音製品開発ソリューション企業を創業する成果を収めた。

特許庁の産業財産政策局長は「特許庁はこれからも産業界と協力して大学(院)生が知的財産能力を兼ね備えた人材に成長できるよう積極的に支援していきたい」と述べた。

参加申し込みおよび問題確認は大会のウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますからできる。受付日は4月19日火曜日から6月9日木曜日までであり、問い合わせは大会事務局(韓国発明振興会知識財産人材養成室、02-3459-2813)まで連絡すればいい。

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