知的財産ニュース デザイン保護法、これからはデジタルだ
2021年10月21日
出所: 韓国特許庁
デザイン保護法制定60周年、メタバース記念イベント開催
韓国特許庁は10月21日(木曜)にデザイン保護法制定60周年の記念イベントをifland、Zepeto等のメタバース環境で開催する。
2021年はデザイン保護法が法律第951号(旧意匠法、1961年12月31日)で制定されて60周年を迎える年であり、デザイン保護法はこれまで45回にわたり改正を行い、デザイン権者の保護および国際的な流れに歩調を合わせ、これを通じて産業発展に貢献した。
今回のイベントはこれまでの運営成果を振り返り、デザイン制度の未来を模索するために設けられた。デザイン第四産業時代に備えて推進された画像デザイン保護のための改正デザイン保護法施行日(2021年10月21日)に合わせて行われた。
「デザイン保護法、これからはデジタルだ」をテーマにメタバース環境で開催される今回のイベントは、デザイン法・制度専門家および現場のデザイナー等が参加するオンライン学術セミナーとメタバース講演、デザイン権関連の展示および相談ブースの運営等で構成される。
まず、オンライン学術セミナーはデザイン法・制度および実務専門家等が発表および討論で構成され、テレビ会議プラットフォーム(ウェブエックス)において、去る60年間のデザイン制度の運営成果とともに、AI創作デザイン、インテリア、融合・複合デザイン保護策と間接侵害規定の強化等、今後の発展方策に対する深い討論が行われる。
メタバース講演「デザイナーのためのデザイン保護のコツ」と「デザイナーのための契約業務のコツ」では、デザインの戦略的保護方法とスタートアップデザイナーが事業の推進過程において熟知すべき法律的事項等についてデザイナー出身の法律専門家の講義が行われる。
最後に、メタバースで構築した特許庁商標デザインワールドで、「数字で見るデザイン保護法60年史」と「韓国の10大登録デザイン」の展示、デザイナーのための知財権相談ブース等を運営する予定であり、アバター訪問認証ショットイベントを一緒に行う。
ソン・ガプソク議員(改正デザイン保護法代表発議)は祝辞においてデジタルで実現されるデザインに対する保護を大幅強化する内容を骨子とする改正デザイン保護法の意味と重要性を強調しつつ、「韓国産業界は第四次産業革命という一大変革の時期が過ぎており、これからも国会レベルでデジタル環境下において生成されて使用される新しい形態のデザイン保護のためにより多くの悩みと議論を行っていきたい」と述べた。
特許庁長は歓迎の言葉において、大韓民国のデザイン産業と制度の発展に努めてきたデザイナーの努力と献身を激励し、60周年を迎えるデザイン保護法の新しい活動舞台はデジタル世界になるはずであり、特許庁はデザイナーがメタバースとして代表されるデジタル世界の荒波を堂々と乗り切ることができるよう、頼もしい槍になり、盾になりたいと語った。
一方、今回のイベントと関連したより詳細な内容は韓国特許庁ウェブサイトと特許庁デザインマップ
から確認できる。
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