知的財産ニュース コロナから逃げて外に、キャンプに行きましょう

2021年9月23日
出所: 韓国特許庁

社会的距離を確保する旅行のための、キャンプ用品に関するデザイン出願が前年に比べ54.5%増加

新型コロナウイルスの影響により非対面文化が拡散し、キャンプの人気(※)が高まり、これを受けてキャンプ関連用品のデザイン出願も活発になっている。

※2020年の韓国国内におけるキャンプ市場の規模は、4兆ウォン(出所:キャンプアウトドア振興院)、キャンプの人口は約700万人と予想(出所:韓国貿易統計振興院)

韓国特許庁によると、キャンプ用品のデザイン出願が2020年は221件で、2019年の143件に比べ約54.5%増加したと示された。

過去5年間、テントが250件で最も多く出願され、続いてポールやパックが145件、キャンプ用テーブルのような収納用品が102件などの順で出願された。

2020年にデザイン出願されたキャンプ用品別にみると、キャンプ用収納用品、キャンピングカー用品、暖房用品などにおいて出願量の増加率が高かった。

キャンプ用テーブルなど収納用品(11件→37件)、キャンピングカー及びキャンピングカー関連用品(9件→28件)、キャンプ用火鉢などの暖房用品(17件→25件)および日除けのテント(2件→9件)などのデザインにおいて出願量の増加率が目立った。

これは、夏に集中していたキャンプ文化が四季利用に変わり、キャンプ用品の増加に伴う収納空間の必要、キャンピングカーの人気などによる影響と分析される。

最近、個人が乗用車で他人との接触を最小化して移動と宿泊を同時に解決し、自然を満喫できる車中泊の人気が高まり、車両にテントを直間接的に設置する車両用テントデザインの出願も順調に増加している。

車両用テントの場合、2017年5件、2018年7件、2019年13件、2020年13件、2021年6月末に17件が出願された。

この中でテントを自動車のトランクと連結する車両連結型テントは35件、テントを車両の屋根に設置するルーフトップテントは19件、テントを自動車トランク内部に設置する車両内部用テントは1件が出願された。

「車両連結型テント」
車に連結して設置するテント

「ルーフトップテント」
車の上に設置するテント

「車両内部用テント」
車の内部に設置するテント

特許庁産業デザイン審査チームの審査官は、「キャンプ用品のデザイン出願が大きく増加したのは、新型コロナウイルスにより海外旅行が制限され、宿泊と食堂の出入りが難しくなった中、家族や親戚と安全が保障される余暇を過ごすためのキャンプが増加したからである」とし、「若者に人気の車中泊と関連したデザイン出願が継続して増加するものと見込まれる」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

ジェトロ・ソウル事務所 知的財産チームは、韓国の知的財産に関する各種研究、情報の収集・分析・提供、関係者に対する助言や相談、広報啓発活動、取り締まりの支援などを行っています。各種問い合わせ、相談、訪問をご希望の方はご連絡ください。
担当者:大塚、柳(ユ)、李(イ)、半田
E-mail:kos-jetroipr@jetro.go.jp
Tel :+82-2-3210-0195