知的財産ニュース ゴルフ初心者も特許でホールインワン!

2021年9月6日
出所: 韓国特許庁

ゴルフ関連特許の出願が新型コロナウイルス以降100件以上増加

融合複合および姿勢矯正技術、韓国の個人と中小企業の二艘引き

最近ゴルフに関するバラエティー番組が増えるなど、新型コロナウイルス以降社会的距離の確保でゴルフが急浮上する中、ゴルフ関連特許の出願が大幅に増加したことが分かった。

融合複合技術とは、モノのインターネット、仮想・拡張・混合現実、人工知能などの適用技術のことを、姿勢矯正技術とは、運動姿勢の分析または矯正機能の付加技術のことを意味する。

韓国特許庁によると、ゴルフ関連特許は2020年に509件出願され、2019年より100件以上増加した。

とりわけ、スクリーンゴルフ、人工知能サービスの距離測定器のような融合複合技術、スイング矯正道具、眼鏡、ロボットのような姿勢矯正技術については、2020年、それぞれ120件、174件出願され、高い上昇率を示している。

これは、視覚的な没入感の向上、コース攻略、姿勢矯正などに先端情報通信技術を融合させようとした、さまざまな挑戦、また、飛距離と正確度に対するゴルファーの限りない関心が市場に反映された結果だと解釈できる。

これまでの10年間の技術分野別出願動向を見てみると、ゴルフ付属品および練習装置に関する出願が増加している。

スライス、フックもしくは紛失防止のためのゴルフティーのように正確度、便利性などを確保し、または距離/パターの測定器のように方向、距離、傾斜度などを測定するゴルフ付属品に関する技術の成長が目立つ。

また、スイングまたはパター姿勢に対する分析/矯正技術、スクリーンゴルフの感知/制御技術およびパーソナライズサービスで専門家のスキルを提供するゴルフ練習装置に関する出願も再び増加している。

出願人別で見ると、韓国人は3,470件(85%)を出願し、外国人の出願623件(15%)に対して大きな比重を占めている。

全ての技術分野において韓国人の出願が多いが、ヘッド、シャフト、コア、ディンプルなどの構造と素材に特徴のある出願が行われるゴルフクラブ(39%)とゴルフボール(33%)では外国人の割合が比較的高かった。

一方、融合複合技術の適用、または姿勢矯正技術の付け加えられた出願については、個人および中小企業を中心とした韓国人がそれぞれ96%、94%を占め、韓国人が技術開発を主導していることが分かった。

韓国特許庁の生活用品審査課の審査官は、「新型コロナウイルスでゴルフ業界は好況期を迎え、ゴルフ市場はさらに成長を続けると予測される」とし、「韓国企業が知的財産権を先制確保して競争力を確保するためには、市場が大きくて付加価値の最も高いゴルフボールとゴルフクラブの品質を改善できる新素材の開発も重要である」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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