知的財産ニュース 特許庁、知的財産能力を備えた未来の製薬人材を育成する

2021年8月25日
出所: 韓国特許庁

製薬産業における知的財産人材を育成するために、医薬特許の非対面教育課程を開設

韓国特許庁は韓国薬学教育協議会と協業し、知的財産に関心のある全国の薬大生を対象にした「薬大生向け知的財産教育課程」を実施する。場所は国際知識財産研修院であり、8月26日(木曜)から8月27日(金曜)まで非対面(※)の形式で行われる予定である。

※この課程は、YouTubeチャンネルで配信する予定

特許庁は、韓国薬学教育協議会と2016年に「薬学大学における知的財産能力強化および特許行政実務実習の支援に向けた業務協約」を締結し、毎年医薬発明に関する特許制度の教育課程を運営している。

新型コロナのパンデミックにより製薬産業の重要性が浮き彫りになり、グローバル知的財産時代への変化に歩調を合わせて医薬発明に特化した知的財産教育が必要であるという認識の下、医薬特許制度に合わせたカスタマイズ型の教育課程を開設した。

特に、社会的距離の確保により、薬大生が現場実習教育の機会を失っていることを改善したいという韓国薬学教育協議会の要望に応えて、2021年から国際知識財産研修院でオンライン教育方法の講義を実施する予定である。

2日間実施される今回の教育は、全国37の薬学大学のうち、5・6年生の149人を対象に行われる。課程は特許法一般、医薬発明の出願および審査、医薬特許の存続期間延長制度の概要と手続き、医薬特許の許可・特許連携制度の概要および手続き、医薬特許紛争および訴訟事例などの内容で進行される予定である。

特に、薬大生に「特許」関連の統合教育を提供することで、学生たちは新薬を開発して権利化するのに必要な特許制度を深く理解し、専門知識を向上することができる。そして、講師との質疑・応答を通じて、卒業後における製薬業界の専門性強化および知的財産への関心度向上に関する内容も学べるように教育課程を編成した。

特許庁の審査官は、「コロナ禍という状況にも関わらず、全国から140人以上の人数が今回の教育の受講を申し込み、知的財産に対する関心と期待が高いことを感じた」とし、「教育に参加した学生たちが韓国製薬産業の競争力を高めるという大きな役割を果たすことを期待している。特許庁は、これからも製薬業界をリードしていく人材の育成に貢献するために継続的に教育課程を運営する予定である」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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