知的財産ニュース 特許庁、「炭素素材における知的財産戦略のフォーラム」を開催

2021年7月7日
出所: 韓国特許庁

素材イノベーションに向けた産‧学‧研の協力および意見交換

韓国特許庁は韓国炭素産業振興院とともに未来の自動車(電気自動車、水素自動車)を革新する炭素素材における知識財産戦略のフォーラムを7月7日(水曜)14時に大田の国際知識財産研修院で開催すると発表した。

今回のフォーラムは、電気自動車、水素自動車などの未来の自動車産業におけるイノベーションをけん引する炭素素材分野において、知的財産基盤の素材を開拓するために産‧学‧研‧官が協力し、意見交換をする場として設けられた。

当日の行事には、特許庁の化学生命技術審査局長、韓国炭素産業振興院の企画調整室長、The Carbon Studioの代表など、炭素素材に関わる産‧学‧研の専門家が参加する。

「炭素素材」は、韓国が未来の有望産業として掲げている電気自動車、水素自動車、二次電池、宇宙・航空などのさまざまな産業に適用される先端素材であり、最近、その需要が高まっている。

そこで特許庁は、継続的に関連業界からの意見をヒアリングし、産業の観点からの審査革新事業、品目別統計事業などを通じて、現場に合わせた審査基準を確立する一方、素材分野における知財権の競争力を強化するために取り組んでいる。そして、今回のフォーラムでは業界、学界、研究所の専門家が集まって、炭素素材におけるイノベーションの推進策について模索する予定である。

当日、特許庁は「二次電池用電極素材/水素貯蔵タンク用炭素素材の特許分析結果」、韓国炭素産業振興院は「炭素素材における産業支援専門機関の活動」、The Carbon Studioは「燃料電池分野における炭素素材の役割」について紹介する。

また、今回のフォーラムをきっかけに、特許庁は炭素素材の特許動向および分析結果を継続的に業界に共有し、政府、大・中小企業や研究者との間の有機的な協力を通じて、炭素素材産業の育成を積極的に支援することにした。

特許庁の化学生命技術審査局長は、「炭素素材は未来の新産業の基幹となる重要な先端素材であり、特許権の確保が何より重要である」とし、「今後も関連特許情報を持続的に提供するとともに、速やかな権利化で企業を支援していく計画である」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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