知的財産ニュース 特許庁、人類の健康を守ってきた10大発明品を発表
2021年4月15日
出所: 韓国特許庁
国民約800人参加、1位にワクチン選定
韓国特許庁は、「4月保健の月」を迎え、特許庁フェイスブックの友達が選んだ「人類の健康を守ってきた10大発明品」を発表し、最高の発明品にワクチンが選ばれたと発表した。
続いて人類の健康を守ってきた発明品は、2位が抗生剤、3位が冷蔵庫、4位がマスク、5位が石鹸であった。その次に空気清浄機、内視鏡、消炎鎮痛剤、麻酔剤、水洗便器などが多数の支持を得た発明品として選定された。
今回の調査は、4月12日から14日まで専門家が事前に選定した医療健康発明品の30種類(※)の中から1人当り3つを選択する方式で行われ、800人余りが参加し1,300個余りの有効回答が得られた。
※空気清浄機、ギプス、内視鏡、冷蔵庫、マスク、麻酔剤(エーテル)、ワクチン、保湿剤、補聴器、石鹸、消毒薬(ヨウ素)、消炎鎮痛剤(アスピリン)、水洗便器、腎臓透析器、心臓除細動器、眼鏡、映像医学(X線、MRIなど)、人工臓器(義足、義手)、インキュベーター、浄水器、注射器、止血剤、聴診器、体温計、体重計、歯ブラシ・歯磨き粉、抗生剤(ペニシリン)、血糖測定キット、血圧計、呼吸補助器
人類の健康を守ってきた10大発明品の調査結果を見ると、ワクチンは全体の有効回答の17.5%を占め、人類の健康を守ってきた最高の発明品に選ばれた。選定理由は「感染症から人類を守る立役者」、「コロナ禍の中でワクチンがなかったら、本当に怖いです」、「新型コロナもワクチンが発明されて近いうちに克服できると思います!」などのコメントがあった。
2位に選ばれた抗生剤は有効回答の11.4%を占めた。抗生剤については「医療界のイノベーション」、「おかげで、人間の寿命が飛躍的に伸びた」などが支持する理由であった。
3位に選ばれた冷蔵庫は有効回答の9.4%を占め、「ワクチンと医薬品を保管するものは、やはり冷蔵庫」、「冷蔵庫が壊れて、届くまで2週間冷蔵庫無しの生活をしたが、暮らしの質が下がってしまった」などの意見があった。
4位を占めた発明品であるマスクは、「マスクがなかったら、新型コロナは防げなかった」、5位に選ばれた石鹸は、「清潔を維持して感染を最小限に抑えてくれる石鹸がなかったら、私たちは、おそらく生存そのものを脅かされていたかもしれません」という推薦理由がつけられた。
次に空気清浄機(6位)、内視鏡(7位)、消炎鎮痛剤(8位)、麻酔剤(9位)、水洗便器(10位)が続いた。その他、多数の支持を得た発明品として眼鏡、映像医学、消毒薬、インキュベーターなどが選ばれた。
今回の調査に対する意見には、「人類の健康を守ってくれるものを発明した方に感謝している」、「さらに発明が出てきて、患者により大きく役立つことができればと、そして患者になる前に予防できればと思う」などがあった。
一方、今回のアンケート結果は、5月19日(第56回発明の日)に特許庁のYouTube番組「4時!特許庁です」で、より詳細に紹介される予定である。
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