知的財産ニュース 特許庁、「インターネット電子出願サービスを新しく改編」

2021年4月8日
出所: 韓国特許庁

電子出願ウェブサイトで全ての書類をオンライン提出できる

  • 個人の発明者A氏は、良いアイデアが浮かんできたため特許出願をしようとしたが、どの提出書式を選択し、書式の各項目にどの内容をどう書けばいいのか分からなかったため、初心者でも簡単に利用できるように案内してくれることを要請した。
  • スタートアップ企業のB社は、最初に出願する際にはインターネットで出願したが、出願後の追加書類はインターネットで提出することができなかったため、別途の電子出願SWをパソコンにインストールして手続きを行った。インターネットで提出できる書式の拡大を要請した。

今後の特許、商標、デザインなどを出願する出願人は、特許路外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますに出願書などの書類を提出する際に、別途のソフトウェアをインストールすることなく、関連書類を簡単に提出することができるようになる。

韓国特許庁は、特許出願書などの関連書類を特許路で簡単に提出できる「インターネット電子出願サービス」を4月9日(金曜)から拡大実施すると発表した。

これまで特許庁に提出する出願書などの一部の書類を提出するためには、パソコンに電子出願ソフトウェアを別途インストールしなければならないという不便の声が上がっていた。

特許庁は、電子出願ソフトウェアのインストールとアップデートが要らないインターネット電子出願システムを拡大改編し、特許庁に提出する全ての書類(※)をインターネットで作成し、オンライン提出することができるように改善した。

※出願・審査・審判・登録・国際出願(PCT、マドリッド、ハーグ)に関連する書類865種

主要機能をみると、まずは書式別の必須記載項目の表示、作成例の資料およびヘルプなど、段階ごとに充実した案内をし、初めてインターネット電子出願サービスを使用する顧客も提出書類を簡単に作成できるように改善した。

「特許情報検索サービス(KIPRIS)」と連携して、出願書を作成しながら先行技術の検索結果をすぐ確認することができる機能を提供し、出願人が速やかに特許登録の可能性を事前に把握できるように支援することで、高品質の出願書を作成することに役立てるよう改善した。

また、一時保存および読み込み機能を実装して、インターネットの切断現象があっても、作成中の内容が突然消えることがないように改善した。

特許庁は、ユーザーの立場を考えた便利なサービスを提供できるように、相談センターでの相談内容、多出願の代理人が所属している電子出願諮問団の意見など、主要顧客の現場の声を分析して、改変作業に反映しようと努力した。

特許庁の情報システム課長は、「今回のインターネット電子出願サービスの拡大は、ユーザーの意見を積極的に受け入れて改善したものであり、インターネットによるオンライン提出が活性化することを期待している」とし、「誰でも簡単に書類をオンラインで提出できるように、サービスを継続的に改善していく予定である」と述べた。

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