知的財産ニュース 特許庁、2021年1学期「知的財産学」単位銀行制の受講生を募集

2021年2月10日
出所: 韓国特許庁

2021年の知的財産学単位銀行制が変わります

韓国特許庁の国際知識財産研修院は、2月15日(月曜)から26日(金曜)までの2週間、2021年1学期「知的財産学」単位銀行制におけるオンライン授業の受講生を募集する。

単位銀行制の「知的財産学」専攻課程は無料で運営されており、高校卒業やそれに準する学歴を持っていれば、誰でも受講することができるため、知的財産教育の大衆化および底辺拡大をけん引している。

この課程は、学歴や資格の単位認定基準に基づいて、一定の単位を修了すると教育部長官名義の「知的財産学」学士学位を取得できるというメリットがある。

その結果、2019年に85人、2020年に74人の知的財産学士が輩出され、知的財産実務人材を育成する揺籃として位置づけられている。

「知的財産学」単位銀行は、2021年から国家公認資格試験である知的財産能力試験(IPAT)と連携し、受講定員と科目を拡大する方針である。

まず、2021年から国家公認資格試験(IPAT)の単位認定基準が新設(2020年12月)され、知的財産能力試験の等級(1〜4等級)により最大25単位が認められるため、知的財産学士の学位が取得しやすくなる。

また、知的財産学士課程に対する関心が高まり、それを反映して受講定員を2020年より1,000人増員し(※)、学位取得の機会を拡大する予定である。

※2020年9,000人から2021年は1万人に増員

それとともに、「民法総則」と「知的財産と競争法」の2科目を新設することで、受講生の選択の幅が広がると予想している。

※1学期運営科目(10):民法総則、知的財産と競争法、特許法、デザイン保護法、法学概論、自然科学概論、技術経営論、デザインとブランド戦略、特許明細書の作成実務、知的財産の審判訴訟実務

受講申請および教育課程に関する詳しい内容は、知的財産学単位銀行制のウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで確認することができ、1学期の授業は3月4日から6月16日まで15週間行われる予定である。

特許庁の国際知識財産研修院長は、「デジタル教育環境に合わせて遠隔授業に基づいた知的財産学単位銀行制を充実に運営するよう、政策的な面に焦点を置いて取り組んでいきたい」と述べた。

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