知的財産ニュース 産業の懸案問題を大学生が特許ビッグデータで解決する

2020年11月25日
出所: 韓国特許庁

特許庁、2020キャンパス特許ユニバーシアードの授賞式を開催(11月26日、ロッテホテルソウル)ソウル科学技術大学の学生が大統領賞を受賞

韓国特許庁は「2020キャンパス特許ユニバーシアード(※)」の授賞式を11月26日(木曜)午後5時、ロッテホテルで開催する。

※企業・研究機関が懸案課題を出題し、学生らが問題について特許ビッグデータを分析・活用、創造的なアイデアを提供する大会

今回の授賞式では、「2020年のキャンパス特許ユニバーシアード」で優れた成績を収めた学生に対する激励と優秀事例の発表などが行われる予定であり、新型コロナウイルスの拡散を防止するために、参加者を最小限にし、オンラインで生中継する方式で開催される。

新型コロナウイルスの状況にもかかわらず、前年より多くの企業や研究機関が後援機関として参加し、参加者数も大幅に増えた。

※(2019)59大学で1,798人が参加、後援機関は28機関→(2020)78大学で3,585人が参加、後援機関は30機関

2020年から、R&Dの方向と特許獲得戦略を策定する既存の「特許戦略部門」以外に、学生らが企業・研究所が保有する特許でビジネス戦略を策定する「発明事業化部門」も新たに追加された。

参加部門別には、特許戦略は1,303チーム(2,124人)、発明事業化759チーム(1,461人)が参加し、審査の結果、合計34大学で114チーム(313人)が受賞者に最終選定された。

大統領賞には、ソウル科学技術大学のホ・ソンウク、イム・ジェギョン、ヤン・ヨングァン学生(以下ホ・ソンウクチーム)が、国務総理賞には、崇実大学のジョ・ヒョンジュ、ジ・ウォン学生が選ばれた。

「CPUの上位賞受賞者名簿」 「CPUの上位賞受賞者名簿」

ソウル科学技術大学のホ・ソンウクチームは、韓国航空宇宙研究院の「ブロードバンドノイズ制御用クリーン吸音器技術」を都心の中の工事現場の騒音低減に活用する事業化戦略を提示し、最高賞の大統領賞を受賞した。彼らは、「ビジネス観点から技術について考えて見ることができて意味深く、大会を準備する毎瞬間が貴重な経験であった」と受賞の感想を述べた。

受賞者には最高1,200万ウォン、計3億ウォン余りの賞金と賞状が授与され、受賞後も「次世代知的財産リーダー(※)(YILP)」プログラムに参加し、体系的な知的財産教育を受ける機会が与えられる予定である。

※ CEO講演、リーダーシップ・知的財産講座、地域ネットワーク、産業訪問、就業メンタリングなどを提供

特許庁長は、「新型コロナウイルスの拡散にもかかわらず、前年より多くの学生が参加し、知的財産に対する学生たちの熱い関心を感じることができた」とし、「これからも学生たちが特許ビッグデータの活用能力を備え、未来産業をリードする人材に成長するように最大限支援する」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

ジェトロ・ソウル事務所 知的財産チームは、韓国の知的財産に関する各種研究、情報の収集・分析・提供、関係者に対する助言や相談、広報啓発活動、取り締まりの支援などを行っています。各種問い合わせ、相談、訪問をご希望の方はご連絡ください。
担当者:大塚、柳(ユ)、李(イ)、半田
E-mail:kos-jetroipr@jetro.go.jp
Tel :+82-2-3210-0195