知的財産ニュース 「生活イノベーションのアイデア公募展」の授賞式・取引契約の締結行事を開催

2020年6月17日
出所: 韓国特許庁

国民の日常生活のアイデア、企業と取引しましょう

韓国特許庁は、6月18日(木曜)午前9時30分、韓国知識財産センターの国際会議室で「生活イノベーションのアイデア公募展」の授賞式を開催する。今回の授賞式では、公募展で提案されたアイデアの権利を企業に移転する取引契約の締結も行われる。

4月6日から24日まで3週間行われた「生活イノベーションのアイデア公募展」では、参加企業の既存製品の改善や新製品開発に必要なアイデア、新型コロナウイルスの予防・克服に関するアイデアなど、計692件のアイデアが受け付けられ、参加企業と外部の専門家が1、2次で審査した結果、アイデアの適合性、事業化の可能性などを考慮して、合計18件の受賞作(※)が選定された。

受賞作の中で最高賞である特許庁長賞は、毎日乳業の「ストローなしで飲める容器」のアイデアを提示した参加者が受賞した。今回の受賞作は、既存製品の変更を最小化してアイデアの実現可能性が高く、利便性が卓越していることから、審査委員からの最高点数を獲得した。

公募展の受賞とは別に、企業が購買の意向を示したアイデアについては、取引専門家のサポートにより、取引金額の調整などの過程を通じて取引が成立する。当日の行事では今回取引が成立した7件のアイデアの取引契約書を相互交換することになる。

今回の公募展に参加してアイデアを購買したMiro社の代表は、「今回の公募展は、国民からのアイデアの中で、当社が新製品を開発するため、実際に活用できるアイデアを取引することができて有意義な行事だった」とし「取引したアイデアは、当社が製作している製品に活用し、それを基に特許出願まで進める予定」であると述べた。

特許庁は、「アイデア取引市場の活性化」を目指して、2019年4月に開催した「生活イノベーションのアイデア公募展」に続き、2回目の公募展を開いている。企業が国民のアイデアを活用して、ポストコロナ時代をリードできるよう、衛生・防疫、非対面、エコ分野などに対するアイデアを6月15日からア7月3日までの3週間、申し込みを受け付ける。

特許庁長は、「過去の公募展を通じて、消費者の優秀なアイデアが企業につたわり、授賞もできてうれしく思っている」とし、「過去の公募展に続き、新たに開かれたイノベーション・アイデアの公募展が、特許庁が推進しているアイデア取引の環境づくりに礎となるきっかけになることを期待している」と述べた。

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