知的財産ニュース 特許庁、テレビショッピングのECサイトで知財権虚偽表示1,068件を摘発

テレビショッピング商品の特許虚偽表示に注意

韓国特許庁は、「テレビショッピングのECサイト」を対象に、特許などの知的財産権虚偽表示を集中的に調査した結果、54商品1,068件（URL基準）の知財権虚偽表示を摘発したと発表した。

新型コロナウイルスにより非対面の消費文化が拡散され、テレビショッピングが注目されることにより、テレビショッピングのECサイトでの知財権虚偽表示による被害を防止するために、テレビショッピングのECサイトに対する調査を実施した。

知財権虚偽表示で摘発された主な違反内容は、登録が拒絶された出願番号を表示した場合（615件）、消滅した知財権番号を表示した場合（380件）、商標やデザインを特許だと表示するなど権利名称が間違った場合（70件）などがある。

特許庁は、摘発した1,068件に対して知財権表示の訂正告知と掲示物の削除、販売中止などの是正措置を行っている。是正措置を履行しない場合には刑事告発をしており、懲役3年以下・罰金3,000万ウォン以下の処罰を受ける。

今後、特許庁と韓国知識財産保護院は、国民の健康・安全にかかわる製品の知財権虚偽表示に対する集中取り締まりを強化し、再発防止のために摘発された企業を対象に知財権表示に関するリーフレットを配布し、関連教育を行う計画である。また、主要なオンライン事業者と販売者を対象に、知財権の虚偽表示の予防教育も強化する計画である。

特許庁の産業財産保護協力局長は、「新型コロナウイルスの拡散によりオンライン消費が増えている状況のなかで、販売者・生産者は消費者に正確な知的財産権の情報を提供する必要がある」とし、「知財権表示に対する積極的な調査と是正措置を通じて公正商取引の秩序を形成していく」と述べた。