知的財産ニュース 特許庁、「24時間非対面無人受付システム」の導入推進

2020年2月5日
出所: 韓国特許庁

開庁時間が過ぎても、特許書類の提出がしやすくなる

特許庁は、出願人が開庁時間とは関係なく特許書類を簡単に提出できるよう、「24時間非対面無人受付システム」を上半期内に導入し、サービスを提供する計画であると発表した。

これまで出願人は、開庁時間後に特許出願をオンラインではなく書面で提出する場合には、特許庁(または特許庁ソウル事務所)の当直者と対面し提出しなければならなかった。

そのため、夜間に受け付けられる書類の受付時間の管理が難しく、当直者が提出締め切りの過ぎた書類を受け付ける事例が発生しているため、対面業務で生じる非効率を減らして出願人の利便性を向上させるべきだという意見が提起された。

特許庁は、これから無人受付システムを運営しながら、締め切りが迫った書類を当直者に書面提出するとき発生しうる誤解や非正常的な受付を先行的に防止する一方、オンライン障害が発生したり、オンラインシステムが利用できない環境にいる出願人に365日24時間の特許書類書面提出サービスを提供し、行政の透明性と効率性を高める計画である。

特許庁は、この無人受付システムを特許庁本庁とソウル事務所民願室(行政サービスや苦情相談窓口)2カ所に設置し、高齢者などのシステムの使い方に慣れていない出願人が不便を感じないよう、無人受付システムの受付手続きを最大限に簡素化して運営するという方針である。

特許庁長は、「非対面無人受付システムの導入により、特許書類提出が簡単になり不合理発生のリスクを事前に防止できる」とし、「国民の目線に立って、公正で信頼できる特許庁になるように最善を尽くしていく」と述べた。

一方、今回の改善は、特許庁が公正社会に対する国民の期待に応え清廉文化を組織文化として定着させるために、年初に発表した「2020清廉度向上総合対策」の一環として推進するものである。

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