知的財産ニュース 「2019キャンパス特許戦略ユニバーシアード」授賞式を開催

2019年11月20日
出所: 韓国特許庁

特許ビッグデータの分析で、
Micro LEDディスプレイの未来のR&D戦略を提示した慶北大学が最高賞を受賞

特許庁と韓国工学翰林院は、「2019キャンパス特許戦略ユニバーシアード」大会の産業通商資源部長官賞に慶北大学のチームを、韓国工学翰林院会長賞には弘益大学のチームを受賞者に選定した。

※「キャンパス特許戦略ユニバーシアード」は、企業と研究機関などが提示した特定の技術に関する問題について、大学(院)生が該当技術分野に関わる特許ビッグデータを利用して、未来の技術戦略を提示する韓国の代表的な産学協力大会である。

特許庁長賞には世宗大学のチーム、漢陽大学ERICAのチームを受賞者に選定し、最多受賞大学は計12チーム(特許戦略策定部門)が受賞した崇実大学、最多応募大学は計40チームが参加した漢陽大学ERICAのチームとなった。

指導教授賞には、慶北大学教授(産業通商資源部長官賞)、弘益大学教授(韓国工学翰林院会長賞)、世宗大学教授(特許庁長賞)、漢陽大学ERICA教授(特許庁長賞)の4人を選定した。

特に、最高賞である産業通商資源部長官賞を受賞した慶北大学チームはサムスンディスプレイが提示した、「Micro LEDディスプレイ」について、未来のR&D戦略を提示した。「特許の検索段階から空白技術の把握によるR&D戦略の提示まで、多くの試行錯誤で大変だったが、チーム員間の役割分担を通じて、技術を理解し問題を解決していく過程で協業を経験した良い機会であった」感想を述べた。

審査委員は、「慶北大学のチームが提出した特許戦略は、技術に対する深い理解力を基に、体系的な特許分析で空白技術を把握し、仮想の企業状況と市場での機会を組み合わせたR&D戦略を提示した点で優れている」と評価した。

今年で12回目を迎えるこの大会には、サムスン電子、LG化学、POSCO、斗山インフラコア、SKハイニックス、韓国科学技術研究院など韓国を代表する企業と研究院がスポンサー(28機関)に参加し、59大学の1,195チーム(1,709人)の中、計28大学の85チーム(222人)が選定された。

特許庁長は、「この大会は、大学には実用的な特許教育を誘導し、企業には創造的人材とアイデアを供給するなど、模範的な産・学・官・研による協力教育プログラムとして位置づけられた」とし、「今後も特許庁は、この大会を通じて産業に対する洞察力と特許ビッグデータの活用能力を同時に備えた人材を継続的に育成していく計画である」と述べた。

授賞式は、11月21日(木曜)17時に朝鮮ホテル(ソウル市中区)で、受賞者とスポンサーの代表が参加した中で開催される。

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