知的財産ニュース 特許庁、WIPOと共同の国際知的財産専門家の育成10年

2019年11月5日
出所: 韓国特許庁

第10回韓国-WIPO共同国際知的財産教育課程を開催

特許庁は、11月5日(火曜)午前10時にインペリアルパレスホテル(ソウル市江南区)で、「韓国-世界知的所有権機関(WIPO)共同の国際知的財産教育課程(AICC; Advanced International Certificate Course)」の第10回記念式典を開催した。

特許庁はWIPOと共同で、オンライングローバル知的財産教育コンテンツを開発し、2010年から企業に必要な国際知的財産専門家の育成に向けた「韓国-WIPO国際知的財産教育課程」を、WIPO、KAIST、韓国発明振興会と共同運営し、知的財産教育を世界に拡散するために努力してきた。

特に、教育課程を運営して10回目を迎える今年には、107ヵ国から1,286人が同課程のオンライン教育を受講し、国際知的財産教育課程を運営して以来、最多の受講生を記録した。

この記念式典には、特許庁次長とWIPO局長、韓国発明振興会副会長をはじめに、オンライン教育課程の優秀修了者、知的財産権分野の関係者、約100人が参加した。

特許庁次長は祝辞で、最近、新技術の発展による先進国と開発途上国間の知的財産の格差(IP-Divide)が深化しており、短期間で開発途上国から先進国に発展した韓国の経験を基に、特許庁は多様な支援事業を通じて、国際知的財産の格差を解消するために努力していきたいと述べた。

続くプログラムでは、米国のノースウエスタン・ロースクール教授をはじめに、南アフリカ共和国の技術取引およびライセンシング専門家、KAIST知的財産大学院責任教授など、韓国内外で著名な専門家により、知的財産経営戦略に関する講義が行われた。

会場外では、第1回国際知的財産教育課程から現在に至るまでの記念写真の展示と、歴代教育課程の参加者の映像を上映し、参加者に多様なイベントを提供した。

翌日の6日(水曜)から8日(金曜)までは、オンライン課程で事前に選ばれた優秀修了者を対象に、別途の知的財産深化教育課程が行われる。ソウル韓国知的財産センターで行われる深化課程は、知的財産の講義のみならず、技術取引のための交渉ゲーム、知的財産経営に関するチームシミュレーションなど、受講者の実務能力を向上させるためのプログラムで構成されている。

特許庁産業財産保護協力局長は、「韓国は国際知的財産教育の先導国として、蓄積された教育分野の経験とノウハウを生かし、韓国内外における優秀人材の知的財産競争力を向上させ、国際社会での韓国の位置を高めていきたい」と述べた。

韓国-WIPO国際知的財産教育課程についての詳細な事項は、知的財産学習サイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで確認できる。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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