知的財産ニュース 韓・ASEAN特許庁長会議を韓国で初開催

2019年11月19日
出所: 韓国特許庁

特許庁、ASEANと知的財産権による共生繁栄を導く
特許庁長、ASEAN10ヵ国の特許庁長と個別会談を行う

特許庁は11月25日(月曜)から27日(水曜)にかけてソウルで、ASEAN10ヵ国の特許庁長と「2019韓・ASEAN特許庁長会議」を開催する。ASEAN10ヵ国の特許庁長が韓国で知的財産権を議論するのは今回が初めてである。

この会議は、11月26日に釜山で開催される「韓・ASEAN特別首脳会議」と同じ時期に開催されることであり、特許庁は、今回の韓・ASEAN特許庁長会議のスローガンを「イノベーションによる繁栄、人々の繁栄(Innovation for Prosperity, Prosperity for People)」と決めた。今回の会議は、韓国政府が進めている新南方政策を知的財産権分野で実現するためのものである。

初日の25日には、2019韓・ASEAN特許庁長会議が開催され、韓国とASEAN各国の特許庁長が優秀な特許を創出するための協力方策、域内の知的財産の保護と活用方策など、共生繁栄に向けた具体的な協力方策を議論する予定である。

翌日には、ASEANと世界知的所有権機関(WIPO)事務次長などが参加する、「適正技術グランドシンポジウム」が開催される予定であり、シンポジウムには学界、企業家など100人余りが参加し、過去10年間の適正技術事業の成果を共有し、未来の発展方向について議論する。

最終日には、韓国とASEANから多くの企業家と知的財産権分野の従事者が参加する、「韓・ASEAN知的財産取引フェア(Korea-ASEAN IP Transaction and Transfer Fair)」が開催される。本フェアでは、韓国とASEANにおける企業間の技術取引と事業化の支援に向けた講演、相談などが行われる予定である。

また、特許庁長は、韓・ASEAN特許庁長会議のために訪韓するASEAN10ヵ国の特許庁長との特許庁長会談を連鎖的に行う予定である。

ASEAN各国との両者会談は、ASEAN全体ではなく、国別に知的財産権の協力を議論することで、ASEANの各国に適合した知的財産権能力を強化していく予定である。

今回の韓・ASEAN特許庁長会議で議長を務める韓国特許庁長は、「ASEANは知的財産貿易取引の重要なパートナーであり、今回の会議が、韓国とASEANが知的財産による経済協力を加速させるきっかけになることを期待する」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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