知的財産ニュース アジア・太平洋地域の24ヵ国が著作権議論
2019年4月15日
出所: 韓国文化体育観光部
2019年4月15日~17日、「アジア・太平洋地域著作権高官級会議」開催
韓国文化体育観光部と世界知的所有権機関(WIPO)が共同主催し、韓国著作権委員会が主管する「アジア・太平洋地域著作権高官級会議」が4月15日(月曜)から17日(水曜)までの三日間、ソウル市上岩洞スタンフォードホテルで開催される。
「アジア・太平洋地域著作権高官級会議」は、文化体育観光部が世界知的所有権機関(WIPO)に出損した信託基金によって実施される国際多国間援助協力事業の一環として、各国の著作権政策担当者が集まって最近の著作権イシューを共有し、著作権におけるグローバルなアジェンダを策定する場である。
韓流コンテンツの国際的保護体系の確立とアジア・太平洋地域の著作権議論を先導
今回の会議では、アジア・太平洋地域の24ヵ国(※)の著作権分野の高官級政策担当者が出席し、文化産業に対する韓国の経験を共有し、アジア・太平洋地域における実行計画および著作権のアジェンダ策定のための勧告事項、産業別(音楽、ゲーム、出版、放送)の政策および著作権イシュー、効果的な著作権執行方策などをテーマに取り上げる。
※ネパール、ラオス、マレーシア、モルディブ、モンゴル、ミャンマー、バヌアツ、バングラデシュ、ベトナム、ブータン、サモア、ソロモン諸島、シンガポール、中国、カンボジア、クック諸島、キリバス、タイ、トンガ、ツバル、パキスタン、パプアニューギニア、フィジー、フィリピン
今回の会議では、アジア・太平洋地域の高官級政策担当者だけでなく、世界知的所有権機関(WIPO)の著作権および創造産業事務次長、著作権協会国際連合(CISAC)アジア・太平洋地域支部長、First Brave代表、Silkworm Books創立者などが海外からの講演者として、慶南大学校文化コンテンツ学科教授、法務法人JIPYONG弁護士、仁荷大学校法学専門大学院院長などが韓国の講演者として出席する。
アジア・太平洋地域は、世界で占める経済・社会的な役割が相当なものであり、韓国との文化的類似性を基盤にした韓流ブームの根拠地である。また、韓国のコンテンツに対する著作権侵害が発生する主要地域でもある。今回の会議を通じてアジア・太平洋地域内で21世紀の文化国家としての韓国のステータスを堅実なものにするとともに、著作権体系と保護認識については、韓国の著作物を保護する水準まで引き上げることについて各国の著作権政策担当者を納得させることができると期待される。
文化体育観光部-世界知的所有権機関(WIPO)信託基金事業、韓国の経験とノウハウを世界に拡散
文化体育観光部と世界知的所有権機関(WIPO)間の信託基金事業は、2006年にスタートし、現在、三つの分野で年間10億7,200万ウォン規模に拡大している。今回の会議は三つの分野のうち最も歴史の長い途上国の著作権協力事業である。
文化体育観光部は、該当の信託基金事業として途上国の著作権政策担当者を対象に、韓国の著作権体系の研修および関連機関への訪問研修、個別国家への著作権体系指導・相談(メンタリング)事業などを毎年実施している。また、北方アジアの国家間の最新の著作権アジェンダを共有するための韓国・ロシア・中国・モンゴルの4ヵ国の小地域レベルの共同研修会(ワークショップ)も継続して運営している。
文化体育観光部著作権局長は、「この会議を通じてアジア・太平洋地域の国と地域が著作権アジェンダを議論するとともに、関連意見や情報の共有を通じて著作権および創造産業において、グローバルな協力を期待する」と述べた。
ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム
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