知的財産ニュース 創造的なアイデアで産業現場の問題を解決する

2018年12月10日
出所: 韓国特許庁

第8期IPマイスタープログラムの修了式と授賞式を開催

韓国の教育部、中小ベンチャー企業部、特許庁が共催し、韓国発明振興会が主管するIPマイスタープログラムの第8期修了式と授賞式が12月11日(火曜)、大田KWコンベンションセンターで開催される。

今年で8回目を迎えるIPマイスタープログラムは、職業系高校(特性化高校、マイスター高校)の生徒が問題解決力と知的財産の創出能力を備えた創造的な技術人材に成長するように支援する政府部処間の協力事業である。

この日はプログラムの授賞式(副総理兼教育部長官賞(2組)、中小ベンチャー企業部長官賞(3組)、特許庁長賞(3組)など)とともに、技術移転および奨学証書の伝達式、優秀な職務発明のアイデア共有会も開かれる。

副総理兼教育部長官賞を受賞する2組は、アイデア発掘及び特許出願過程などに関する事例について発表し、プログラムの履修課程で経験したことを共有する。

この日の行事では、職務発明のアイデアを提案した高校と関連企業が産学協力業務提携(MOU)を締結する。業務提携により、高校は産業現場からの教育を受け、企業は採用を前提にすることで、優秀な人材を継続的に確保することができる。

今回のプログラムに参加した50組(2~3人からなる)は、3回にわたる審査過程を経て選抜された。その後4カ月間、オンライン教育、知的財産素養キャンプ、専門家のコンサルティングなどを通じてアイデアを具体化し、特許を出願した。

産業現場が抱える問題を解決したアイデアは、関連企業に技術移転され、アイデアを出した生徒は技術移転料を奨学金として受けることになる。

IPマイスタープログラムに参加した生徒の指導教師は、知的財産を出願する生徒の姿に遣り甲斐と達成感を感じ、企業の関係者は斬新なアイデアを確保することができて満足したと評価した。肝心の参加した生徒は最初のアイデアを具体化する過程で職務発明に関わる能力が大幅に伸び、この経験は就職後、仕事する時に役立つだろうと期待を示した。

教育部、中小ベンチャー企業部、特許庁など、政府機関の関係者は、「IPマイスタープログラムは、『発明教育‐知的財産の権利化‐企業現場の連携』のために所管部処が積極的に協業する成功事例である」とし、 「今後も職業系高校の生徒が韓国の技術革新と第4次産業革命をリードしていく技術専門家として成長できるよう、関係部処は支援を惜しまない」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

ジェトロ・ソウル事務所 知的財産チームは、韓国の知的財産に関する各種研究、情報の収集・分析・提供、関係者に対する助言や相談、広報啓発活動、取り締まりの支援などを行っています。各種問い合わせ、相談、訪問をご希望の方はご連絡ください。
担当者:大塚、柳(ユ)、李(イ)、半田
E-mail:kos-jetroipr@jetro.go.jp
Tel :+82-2-3210-0195