知的財産ニュース 特許庁、WIPOと共同で国際知的財産の専門家を養成

2018年10月22日
出所: 韓国特許庁

2018 韓国‐WIPO共同国際知的財産教育課程を開催

韓国特許庁は、世界知的所有権機関(WIPO)と共同で「国際知的財産教育課程(AICC; Advanced International Certificate Course)」を10月23日(火曜)から26日(金曜)まで韓国知識財産センター(ソウル市駅三洞)で開催すると発表した。

特許庁は、WIPOと共同でオンライン上のグローバルな知的財産教育コンテンツである「IPパノラマ」を開発し、韓国語、英語、フランス語、スペイン語など世界24カ国の言語に翻訳して普及することで、知的財産教育の世界への普及に先駆けてきた。特許庁はIPパノラマを活用したグローバルな教育課程である「韓国‐WIPO共同国際知的財産教育課程」をWIPO、KAIST、韓国発明振興会と共同で運営している。

2010年から運営してきたAICC課程は、知的財産の専門人材を養成し、国内外の企業の知的財産活用力を高めてきた。今年は111カ国で1,171人が同課程をオンラインで受講した。このうち、30人の成績優秀者、16人の自費参加者を含む46人を対象に、ソウルでオフライン深化教育を実施する。

今年は女性科学者のノーベル賞と呼ばれる「ロレアル‐ユネスコ女性科学者賞(L'oreal‐UNESCO Science Award)」のInternational Rising Talents受賞者15人のうち3人が、このオフライン教育に参加する。韓国は女性のPCT国際特許出願の割合で世界1位となっているため、世界的に認められた若手女性科学者が韓国を訪れてIP教育に参加し、女性の発明分野で世界1位である韓国を学ぶ予定である。

オフライン教育課程では、知的財産経営分野の専門家である米ノースウェスタン大学法科大学院教授、南アフリカ共和国の技術取引およびライセンスの専門家、KAIST知的財産大学院教授、WIPOアカデミー講師が、グローバルなビジネス経営環境における知的財産活用戦略などについて講義する。

特許庁多国間機構チームのチーム長は「韓国が強い知的財産分野と教育分野のノウハウを結合し、国内外の優れた人材のグローバルな知的財産競争力を高めるとともに、国際知的財産教育の先導国としての韓国の存在感を維持していきたい」と述べた。

同課程の詳細については、IPディスカバリーのウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで確認できる。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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