知的財産ニュース 「第13回大学(院)生の知的財産論文授賞式」を開催

2018年10月17日
出所: 韓国特許庁

全国26の大学から計47編が出品

韓国特許庁が主催し、韓国知識財産研究院が主管する「第13回大学(院)生の知的財産論文授賞式」が10月17日(水曜)午前11時、大田インターシティホテルで行われた。  

「大学(院)生の知的財産権論文」募集は今年で13回目を迎え、全国26の大学から前年比約3割増の47編の論文が出品された。受付と審査は大学生と大学院生の部門に分けて行われた。

大学生部門の最優秀賞は、「EUの特許パッケージから見た北東アジアの統合特許制度の方向性に関する研究」という論文を提出した、延世大学校(原州キャンパス)経営学部の学生が受賞した。この論文は、日中韓を統合する北東アジアの統合特許制度の新設を主張し、欧州の統合特許パッケージ制度を比較分析し、具体的な運営方策も提案しているため、学術的価値だけでなく、実務的にも寄与度が高いと評価された。

大学院生部門の最優秀賞は、「韓国国内の知的財産租税支援制度に関する考察」という論文を提出した、ソウル大学法学部の学生が受賞した。この論文は知的財産の事業化を活性化するために、パテントボックス(patent box)制度の導入を提案し、具体的な立法案まで提示し、政策に反映する可能性が高いアイデアを出した。

各部門(大学生/大学院生)でそれぞれ最優秀賞(産業通商資源部長官賞/賞金200万ウォン)、優秀賞(特許庁長賞/賞金100万ウォン)、奨励賞(韓国知識財産研究院長賞/賞金50万ウォン)2編が選定され、計8編が受賞の栄に浴した。

特許庁産業財産政策局の局長は、「この大会は参加者数が過去最大であり、テーマも北東アジアの統合特許制度、技術を基盤とする起業とイノベーション、漢方製剤の発明など多岐にわたり、踏み込んだ内容となっている」とし、「斬新なアイデアや提案を綿密に検討して政策に積極的に反映したい」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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