知的財産ニュース PCT出願をワンストップで!
2018年6月28日
出所: 韓国特許庁
KIPOとWIPOが協力し、PCT電子出願手続を簡素化
韓国特許庁(KIPO)と世界知的所有権機関(WIPO)が協力し、PCT電子出願の手続きを簡素化していく計画である。
韓国特許庁は28日、韓国の電子出願ウェブサイト「特許路」(注1)とWIPOの電子出願ウェブサイト「e-PCT」(注2)を連動させるためのシステム開発に着手すると発表した。両ウェブサイトが連動すると、「e-PCT」にアクセスするだけで国際特許出願書の作成や提出が同時に可能になる。
PCT出願書を作成するために使用している「PCT-SAFE(S/W)」(注3)は、今年末に使用終了となる。来年からはWIPOで昨年10月1日に開始した「e-PCT」にアクセスし、ウェブ方式でPCT出願書を作成しなければならない。現在はウェブ方式でPCTを出願するためには、まず「e-PCT」にログインし、PCT出願書を作成してPCに保存した後、「特許路」にログインして保存した出願書を提出しなければならないため、やや不便な面がある。
しかし、今回のシステム開発により、「特許路」と「e-PCT」のユーザーアカウントを連動させ、出願書の送受信機能を実装し、利便性を改善する。システム開発が完了すれば、10月頃にテスト運営を行い、2019年1月1日から本格的に「ワンストップ国際特許出願サービス」を提供する。さらに、「特許路」ではWIPOのさまざまなPCT関連情報サービスを提供する。
特許庁情報顧客支援局の局長は「IP国際化時代の流れに沿って、韓国特許庁はWIPOと緊密な協力を行い、電算システムを連動させることにした」とし、「第4次産業革命の礎となる新しい中核技術の特許を国際特許として迅速に出願できるよう、システム改善に力を入れていきたい」と述べた。
注記
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電子出願、登録申請、証明書発行などのサービスを提供する電子出願ポータル
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国際特許(PCT)出願のためにWIPOで提供するオンラインサービス
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WIPOで製作・配布した専用ソフトウェアで、PCにインストールしてPCT出願書を作成することができる
ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム
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