知的財産ニュース 商標出願に清浄空気の風が吹く!
2018年4月30日
出所: 韓国特許庁
空気清浄器に関する商標出願件数がこの5年間80.9%増える
最近、PM2.5に対する社会的な関心が高まり、生活に欠かせない家電となった空気清浄器の人気を反映するように、空気清浄器に関する商標出願件数が急増したことが分かった。
韓国特許庁によると、直近5年間(2013年~2017年)の空気清浄器に関する商標出願件数は計5,000件と、2013年の692件から2017年には1,252件へと大幅に増加し、約80.9%の伸びを示した。
同期間、全体の商標出願件数が31.6%増加したことに比べれば、空気清浄器に関する商標出願の伸びが目立つ。
かつては主に黄砂が発生する春に大気質に対する関心が寄せられたが、最近ではPM2.5により季節と関係なく大気質が生活における重要かつ敏感な影響要因になっている。
これを受けて、室内空気を快適かつ安全に管理したいという欲求が湧き、空気清浄器に対する関心と需要が高まり、商標出願件数が伸びたとみられる。特に2013年692件、2014年758件にとどまった出願件数は2015年に1,185件へと急増(約56.3%)し、2016年には1,113件、2017年には1,252件となり、最近の高い関心がうかがえる。
また、直近5年間の出願内容を類型別に見ると、韓国人が91.7%、外国人が8.3%を占めており、2013年7.5%であった外国人の割合が2017年には8.3%となり、やや増加したことが分かった。
韓国人による出願では中小企業が37.5%と最も高く、次いで個人23.8%、大企業22.0%、中堅企業15.8%の順であった。特に中小企業の場合、2013年の206件から2017年には534件となり、出願件数が約2.6倍に増え、著しい伸びを示した。韓国人による出願割合でも2013年の32.2%から2017年には46.5%となり、14.3ポイントも増えた。
特許庁商標デザイン審査局の局長は「日常生活に及ぼすPM2.5の影響が大きくなり、関心が高まるとともに、空気清浄器に関する商標出願が急増しているため、当面の間、この勢いは続くだろう」とし、「空気清浄器関連事業の安定的な展開には商標権の先取りが重要であるため、最近の中小企業の変化は望ましい」と述べた。
ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム
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