知的財産ニュース 医薬用途の種、特許出願が増加

2017年4月17日
出所: 韓国特許庁

スーパーシードブームが巻き起こり、種を活用した医薬用途の特許出願が相次いでいる。韓国特許庁によると、2007年から2016年までの10年間、種や種からの抽出物が医薬用途で出願された件数は計609件あったことが分かった。

2007年に45件、2016年に47件が出願されるなど、2007年から2016年まで毎年40件以上の特許出願が続いている。2011年には96件と、過去最多の特許件数があった。

出願された種の種類には、朝顔の種、蓮の花の種、チャノキの種、グレープフルーツの種、高麗人参の種、ケンポナシの種、オオバコの種など計119の種類があった。ほとんどは種からの抽出物を含める薬学造成物、種由来の化合物、種由来の化合物の抽出方法などの形態で出願された。

種の種類別に特許件数を見れば、ブドウの種(45件)、ナツメの種(26件)、ベニバナの種(25件)、ネナシカズラの種(25件)、ハトムギ(20件)、大根の種(19件)、ケツメイシ(19件)、ケンポナシの種(18件)など様々な種類の種が医薬用途で出願されている。

疾患別の特許出願件数を見れば、過去10年間出願された609件のうち、主な疾患に対する医薬用途の出願件数は374件だ。肥満、糖尿病などの代謝疾患(55件)、脱毛、不妊、勃起不全などのホルモン疾患(55件)、関節炎、創傷などの炎症疾患(51件)、アトピー性皮膚炎など皮膚疾患(49件)、アルツハイマー、認知症、パーキンソン病、うつ病など神経疾患(40件)の順で出願された。

いわゆる3大スーパーシードと呼ばれるヘンプシード、チアシード、アマシードの特許出願を見れば、ヘンプシードは関節炎、動脈硬化、育毛、チアシードは肥満、アマシードはドライアイやアトピー性皮膚炎、老化、癌に対する医薬用途でそれぞれ出願された。また、3大スーパーシードのうち、アマシードの薬理作用に対する研究が最も盛んに行われていると分析された。

ウ・ジャンチュン博士が「種は一つの宇宙だ」と表現したほど、種は昔から生命の源泉とされてきた。ここ数年間、出願された数多くの種により種の中に隠されている、薬理作用をする成分や様々な疾病に関する薬理効果が証明され、種の価値が再び注目を浴びている。

韓国では2006年に蓮の花の種から抽出した物質から作った天然物医薬品であるヨンシンジョンが販売された。その後、種を素材とした後続医薬品に対する開発はそれほど進んでいないのが現状だ。種の医薬用途の特許出願が相次いでいるため、今後種を素材とした医薬品が天然物医薬品市場でシェアを高めると見られている。

特許庁薬品化学審査課長は「2009年に全国を恐怖に陥れた新型インフルエンザの治療薬であるタミフルも中国の自生植物トウシキミの木の果実(八角)の種から抽出した成分から作られた」とし、「薬理作用を起こす種の成分を利用した医薬品は、1,000億ドル規模の天然物医薬品市場で新たな代案になる可能性がある。種の薬理作用成分を利用した医薬品の開発に興味を持ち、力を入れる必要がある」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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