知的財産ニュース 産業財産権の登録は「晴れ」、実用新案は「曇り」
2017年4月4日
出所: 電子新聞
産業財産権の登録が相次いでいる。特許庁によると、2016年には特許、実用新案、デザイン、商標など産業財産権の登録件数が前年比、4.4%増加したことが分かった。産業財産権の登録件数は合計28万6589件となっている。
権利別で見ると、デザインと商標登録は増加傾向にある。一方で実用新案は毎年減り続け、昨年の登録件数はこの5年間で最も少なくなっている。
産業財産権の存続件数は2013年に200万件を超えた以降、増加し続けている。2016年は前年比7.4%増の243万1923件となっている。 権利移転の登録件数も増加している。昨年の権利移転は前年比、17.4%増の5万139件となっている。そのうち、特許とデザインの件数はそれぞれ30.9%、21.7%増加している。
知的財産を活用する金融が活性化することにより、特許を担保にした融資が増え、質権登録も前年比13.3%増加している。特許以外の実用新案、デザイン、商標はいずれも増加している。
特に、商標は前年比183%急増した406件となっている。特許などを担保にして銀行から融資を受ける時に使う根質権は2014年から大幅に増加している。
通常実施権の登録件数は前年比、7%増加している。特に、デザイン権を巡る通常実施権の登録件数は前年比47.4%増えている。しかし、専用実施権は減少している。消滅権利の回復申請件数は33.8%増加している。
特許庁の情報顧客支援局長は、「第4次産業革命により産業財産権の重要性が増しており、知財金融への関心が高まっている」とし「権利移転、質権設定などの活用は今後も増え続ける」と述べた。
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