知的財産ニュース 粒子状物質を感知する技術の特許出願が増加している

2017年3月27日
出所: 韓国特許庁

粒子状物質を感知する技術の特許出願が増加している。

特許庁は粒子状物質が2013年世界保健機関で1級発がん物質に指定された後、この3年間(2014~2016)粒子状物質を感知する技術の特許出願が急増したと述べた。韓国でも2014年から粒子状物質予報を始め、粒子状物質に対する国民の関心が高まり、粒子状物質を減らすための努力をしている。しかし依然として韓国の粒子状物質の濃度はロスやロンドン、東京など他のOECD加盟国の主要都市より高くなっている。粒子状物質を感知する分野における過去10年間の特許出願件数は172件となっており、そのうち粒子状物質に対する関心が高まったこの3年間以内の出願件数が122件と70%を占めている。2014年以前には年平均出願件数は約7件あったが、2014年以後は約40件と5倍以上増加した。2014年以後出願も増加傾向にある。

この3年間の出願の多くは国内出願であり、出願人別でみれば企業(24%)の割合が最も高くなっており、次いで大学・研究所(29%)、個人(19%)、公共機関(6%)の順である。全体的に企業や研究所を中心に製品開発及び技術開発が盛んに行われていることが分かる。 特許庁の計測分析審査チーム長は「粒子状物質に対する関心や心配が高まり、リアルタイムで測定できる携帯用測定器の需要が増えている。しかし、まだ携帯用小型測定器は正確性が劣るため、研究開発を通して信頼度の高い測定センサーの開発が求められる」と強調した。

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