知的財産ニュース IP-NAVI利用、大幅増大

2017年1月23日
出所: 韓国特許庁

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韓国特許庁は昨年、国際知財権紛争情報ポータル(IP-NAVI、www.ip-navi.or.kr外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)の利用が大幅に増加したと明らかにした。ホームページの訪問者数が2015年の17万人から2016年の25万人へと47%増加し、ページビューも180万件に達している。

※IP-NAVIの訪問者数:(2015年)172,642人→(2016年)254,241人

IP-NAVIは、知財権紛争に関する情報を統合的に案内する。海外で発生する知的財産権の紛争の速報をリアルタイムで確認することができるIP-Daily(紛争速報)、サムスンとアップルとの事件など、企業にとって重要な知財権事件を綿密に分析したIP-Insight(判例深層報告書)、各国の知的財産権制度や紛争の対応方法をまとめた海外知財権保護ガイドブックなど、知的財産権紛争に特化した様々な情報を提供している。

昨年の訪問者数の増加は、モバイルサービスの導入やSNS広報など利用者のアクセスや利便性の向上によるものとみられる。特許庁は去年8月IP-NAVIモバイルサイトを新たに構築し、カカオトークのプラス友達を開設して最新情報を簡単に入手できるようにした。

中堅企業の韓国コルマの関係者は「IP-Dailyメーリングサービスのおかげで、紛争情報を迅速に確認することができた。IP-Insightや海外知的財産権ガイドブックは知財権の実務資料として非常に有用に活用している」と述べた。

今年、特許庁はモバイルインターフェイス(UI)及び利用環境の改善など、モバイルサービスを強化すると同時に、IP-NAVIで提供する情報の品質向上に集中する計画だ。特に、需要に基づいた情報提供を拡大して利用者が希望する情報を効果的に提供する予定だ。

これまではIP Dailyを通じて紛争発生の事実を知らせることに留まったが、今年からは当該事件に関連する訴訟の状況や関連特許の動向など、利用者が要請する情報を追加的に分析して提供するサービスを開始する予定だ。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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