知的財産ニュース ブレグジットの影響で英国デザイン出願急増

2017年2月1日
出所: 韓国特許庁

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英国のEU離脱の決定(ブレグジット、2016.6.23.)以後、英国におけるデザイン・商標出願が急増していることが分かった。

韓国特許庁は、「英国特許庁の統計資料」を分析した結果、2016年下半期、英国のデザイン出願件数※は前年同期比80%増加し、商標※※も同期間比21%増加したことが確認されたと1日明らかにした。

※デザイン出願件数:3,455件(2015年下半期)→6,224件(2016年下半期)
※※商標出願件数:26,560件(2015年下半期)→32,018件(2016年下半期)

ブレグジット決定前後の2016年上半期と下半期の出願件数を比較しても、このような増加現象ははっきりと観察された。 デザインの場合、2016年下半期は上半期に比べて61%増加し、商標の場合も8%増加した。

英国におけるデザイン・商標の出願増加は、既存のEUの商標・デザイン制度がブレグジット手続きが完了した以降は英国で効力を失うためと分析される。実際、ブレグジットに影響を受けない特許※の場合、出願件数※※が増加していないことが分かった。

※欧州特許庁(EPO)を通じた欧州特許はEU設立以前に締結された別途の条約(European Patent Convention、EU及び非EU国家の計38カ国の参加)に基づいており、ブレグジットによる変化はない
※※2016年下半期の特許出願件数は10,802件と、前年同期間に比べて7%減少

特許庁のパク・ヨンジュ国際協力課長は「欧州に進出したか、進出しようとする韓国企業もブレグジットがもたらす知財権分野の課題にあらかじめ備えることが求められるだろう」と話した。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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