知的財産ニュース 特許庁、五輪のメダルにもデザイン権利を認める

2017年12月17日
出所: 韓国特許庁

「2018平昌冬季オリンピック」が後50日に迫っている中、オリンピックとパラリンピックのメダルが特許庁からデザイン登録の決定を受けた。
※大会日程:冬季オリンピック(2018.02.09~02.25)、冬季パラリンピック(2018.03.09~03.18)

韓国特許庁は「2018平昌冬季オリンピック・パラリンピック組織委員会(以下、組織委員会)」によるオリンピックメダルのデザイン出願について、デザイン登録の決定を下したと17日に発表した。

組織委員会は国際オリンピック委員会(IOC)の承認を得た後、大会のメダルのデザインを特許庁に出願し、特許庁はこれに対する審査を進めて最近、デザインの権利を認めた。

今回特許庁からデザイン登録の決定を受けた2018平昌冬季オリンピック・パラリンピックのメダルは、韓国のアイデンティティと魂を象徴する「ハングル」と開催都市である「平昌の美しい自然」をモチーフにして製作された。

特許庁は、メダルに表現されたデザインの象徴的意味や美的価値、創作性を認めてデザインの権利を与えた。

これまで韓国で開催された国際スポーツ大会については、2011年大邱世界陸上選手権大会のメダルが特許庁からデザイン登録を受けたことはあったが、オリンピックのメダルがデザイン登録されるのは今回が初めてだ。 組織委員会は、冬季オリンピックのメダルのデザイン以外にも冬季オリンピックのエンブレムとマスコットであるスホラン、バンダビについても商標登録を受けている。

特許庁商標デザイン審査局の局長は「2018平昌冬季オリンピックの成功のために、特許庁はオリンピックのマスコット、エンブレム、メダルなど知的財産の保護に支障を来さないよう万全を期している」とし、「今後も特許庁は、知的財産を担当する部処として韓国で開催される国際スポーツイベントに関する商標とデザインの速やかな権利確保や保護に向けて最善を尽くしたい」と述べた。

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