知的財産ニュース IPマイスタープログラム7期修了式および授賞式を開催

2017年12月12日
出所: 韓国特許庁

教育部、中小ベンチャー企業部、特許庁が主催し、韓国発明振興会が主管する職務発明能力を備えた未来の技術専門家養成事業(以下、IP(*)Meister Program)の第7期修了式および授賞式が12月13日(水曜)、大田KWコンベンションセンターで開催される。
*IP:Intellectual Property、知的財産

IP Meister Programとは、特性化高校・マイスター高校の生徒が創造的な問題解決能力と知的財産創出能力を備える知的労働者に成長するよう支援するプログラムを意味する。
※推進手順:アイデア応募‧選定→選定された組を対象にして教育(コンサルティング)を支援→知的財産権利化および技術移転相談→コンテスト実施→優秀な組を選抜‧授賞

今年で7回目を迎えたIP Meister Programには昨年比104%増の1,253件のアイデアが集まり、その中で優秀なアイデア50件(組)を選定した。
*応募現状:(2014)541件→(2015)890件→(2016)1,202件→(2017)1,253件

選定された50組(135人)は約4カ月間、オンライン教育、知的財産素養キャンプ(*)(2回)、専門家が訪れるコンサルティング(2回)など、さまざまな教育を通じてアイデアを具体化し、50件すべてを特許出願した。
*発明・知的財産権教育、アイデアの具体化に向け、弁理士などの専門家が協力するコンサルティング、起業家精神特別講義などからなる集合教育

この日の行事では、自分のアイデアを具体化し、特許出願まで行った50組(135人)の生徒に対する修了式、副総理兼教育部長官賞(2組)、中小ベンチャー企業部長官賞(3組)、特許庁長賞(3組)などの授賞式、優秀な事例発表が行われる。

教育部長官賞を受けた2組のアイデアは、(1)溶接時に起こる事故の予防と溶接棒の使用率を上げられるアイデア(仁川ケサン工業高校)と、(2)ダイヤル南京錠のロック位置を表示する部分の露出によるセキュリティの脆弱性を改善するアイデア(京畿プウォン高校)である。

産業現場に適用可能な優秀なアイデアは企業に技術移転されるか、IP Meister Programの修了生がその企業に採用される。

プウォン高校の「ロックダウン南京錠」のアイデアがジャカ社に技術移転されるなど、4組のアイデアが企業に移転済みであり、6組のアイデアは、技術移転(*)を進めている。また、生徒らは技術移転料として奨学金を受ける。
※技術移転の現状:(2014)4件→(2015)7件→(2016)6件→(2017)10件の予定

また、チャンソン・ソフトジェル社は、生徒の創造性および職務発明能力などの優れた可能性を認め、インドク工業高校の生徒2人を従業員として採用することにした。

教育部、中小ベンチャー企業部、特許庁などの関係者は「特性化高校‧マイスター高校の生徒がIP Meister Programを通じて創造的なアイデアで企業が抱える現場の問題点を解決し、そのアイデアを権利化および技術移転する過程を見ると胸がいっぱいになる」とし「これから特性化高校‧マイスター高校の生徒が現場で技術革新と第4次産業革命をリードする人材に成長できるように関係部処が積極的に協力すると同時に支援を惜しまない」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

ジェトロ・ソウル事務所 知的財産チームは、韓国の知的財産に関する各種研究、情報の収集・分析・提供、関係者に対する助言や相談、広報啓発活動、取り締まりの支援などを行っています。各種問い合わせ、相談、訪問をご希望の方はご連絡ください。
担当者:大塚、柳(ユ)、李(イ)、半田
E-mail:kos-jetroipr@jetro.go.jp
Tel :+82-2-3210-0195