知的財産ニュース ホームトレーニング族向け室内運動器具に関するデザイン出願が活発

2017年12月10日
出所: 韓国特許庁

韓国特許庁によると、家庭用室内運動器具に関するデザイン出願件数が2012年には69件に過ぎなかったが、毎年約20 %ほど着実に増え、2016年には152件となり、2012年に比べて2倍以上増えたことが分かった。2017年8月時点では前年同期(2016年8月、97件)比、45.4%増の141件が出願されたことが明らかになった。

出願人を類型別で見ると、最近5年間(2012〜2016年)、韓国人個人による出願件数の割合が61.8%と1位、韓国の中小企業が29.3%と2位、次いで外国法人、外国人個人の順であったため、韓国の個人や中小企業が家庭用室内運動器具の出願をリードしていることが分かった。特に、中小企業の出願件数は2012年に比べ225%伸び、最も大幅に増えた。

家庭用室内運動器具をサイズ別で見ると、大型、中型、小型に分けられ、いずれも出願件数が大幅に増えた。また、ランニングマシンなどの大型運動器具よりは狭いスペースでも運動できる小型運動器具の出願割合が74%と最も高いことが分かった。

品目別で見ると、上半身および下半身、腹筋を鍛える運動器具、自転車型、立式、座式、ヨガ器具などに区分される。すべての項目の出願率が増加しており、品目別出願の割合もほぼ同じ分布を示した。

また、モバイルアプリで他のユーザーと競うように運動できるフィットネス器具やジョイスティックを利用してインターネットゲームを楽しめる室内バイク、スマートフォンと連動して専門トレーナーからのサービス提供を受けることができる乗馬運動器具などのモノのインターネット(IoT)技術が導入された運動器具の出願も始まった。

特許庁商標デザイン審査局の局長は「期待寿命が延び、健康な生活への関心が高い中、1人世帯の増加に伴い、狭い居住スペースで効率的に運動をしようとする需要が着実に増えているため、今後も家庭用室内運動器具に関するデザイン出願件数は増え続けるだろう」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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