知的財産ニュース 特許庁とWIPO、UAEのアブダビで「国際知的財産教育課程」を開催

2017年12月6日
出所: 韓国特許庁

韓国特許庁は世界知的所有権機関(WIPO)と共同で「国際知的財産教育課程(IPCC; Intellectual Property Impact Certificate Course)」を12月5日(火曜)から7日(木曜)までアラブ首長国連邦(UAE)アブダビで開催する。

今年初めて海外で行われるIPCC課程は、知的財産権分野の能力強化に取り組んでいるUAE政府の要請を受けて開かれる。特許庁はUAEと特許審査の代行、特許情報化システムの開発、知的財産権関連の法律・組織コンサルティング、知的財産権保護の執行など、さまざまな協力を行ってきたが、今回、知的財産教育まで協力の範囲を広げた。

特許庁はWIPOと共同で知的財産権法‧制度を学習することができる、オンライン英文コンテンツである「IPイグナイト」を開発・普及することで、知的財産教育の世界普及に先駆けてきた。「IPイグナイト」は堅くて難しい知的財産権に対する内容をアニメーションとストーリーテリングの手法で誰でも簡単に学べるようにしたのが特徴である。

IPCC課程は「IPイグナイト」をベースに毎年、他の国・地域を選び、行われる。今年は中東地域で公務員、専門家、学生などの知的財産活用能力を高めるためにWIPO、UAE政府、韓国発明振興会との共同で行われる。UAE、サウジアラビア、ヨルダン、エジプトなど36カ国で180人が同コースをオンラインで受講し、このうち成績が優秀な人43名を選抜し、アブダビで深化教育を行う。

IPCC深化教育では、韓国の小・中・高学生向け発明教育政策と、特許庁が開発した発明学習ゲームおよびさまざまな知的財産教育コンテンツを紹介し、中東地域における知的財産教育の普及に貢献する見通しである。

特許庁多国間機構チームのチーム長は「韓国の強みである知的財産と教育分野のノウハウを組み合わせ、海外で知的財産教育を拡大することで海外における韓国企業の知的財産権が保護される環境を整えたい」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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