知的財産ニュース セルトリオン社、特許無効審決で国内発売加速化

2016年8月24日
出所: デジタルタイムズ

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セルトリオンは、バイオジェンが保有しているトゥルクシマのオリジナル製品「リツキサン」の特許について特許審判院が特許無効審決を下したと24日に明らかにした。


セルトリオン第1工場の全景

セルトリオンは、リツキサンのバイオシミラー(バイオ後続品)であるトゥルクシマの市販のため、昨年ジェネンテク及びバイオジェン等が保有した特許について特許無効審判を請求した。トゥルクシマの年内の国内発売に向けた障害物が除去されたと判断し、商業化の準備を本格化する。

セルトリオンは、トゥルクシマ製品の許可申請前の昨年4月から11月にかけて食薬処に登録されたリツキサンに関する5件の特許に対し特許無効審判を請求した。今年4月リツキサン自己免疫疾患治療に関する特許を無効とした。今回リツキサンの主要適応症である非ホジキンリンパ腫治療に関する特許3件を無効とし、これによりリツキサン関連特許5件のうち4件を無効化した。


セルトリオンのロゴ

セルトリオンは最近、米連邦裁判所から自己免疫疾患治療剤レムシマのオリジナル医薬品の特許無効を言い渡される等、バイオシミラー特許紛争で優位を占めている。トゥルクシマまで優位に占め、バイオシミラー市場の主導権を確保しつつある。

血液がんの抗がん剤であるバイオシミラー・トゥルクシマは昨年10月、欧州に製品の許可を申請した。年内の欧州許可が見込まれる。

セルトリオンの関係者は「年内トゥルクシマの国内販売を目標としており、欧州で許可の承認を受けたら、発売を本格的に開始する予定だ。トゥルクシマは、米国市場進出を控えたレムシマの後を継いで、セルトリオンの堅調な成長を率いるエンジンになる」と話した。

チョン・ヨンチョル医療/SW専門記者  jungyc@etnews.com

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