知的財産ニュース 料理番組のブームでシェフ(Chef)関連商標出願が活発

2016年5月3日
出所: 韓国特許庁

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最近、「クックバン」(料理番組)が大きな関心を集めている。放送局で競って番組を編成し、視聴者の視覚と味覚を捉えようとしている。「クックバン」とは、料理を意味するクック(Cook)とバンソン(放送)の造語である。「クックバン」番組では、芸能人とスターシェフ等が出演して直接料理をし、レシピを公開する等して、大衆の人気を集めている。

「クックバン」番組が全盛期を迎え、番組の主人公である「シェフ(Chef)」結合商標の出願が活発化している。

最近、特許庁が発表した資料によると、「シェフ(Chef)」という言葉が入っている商標は、2011年102件、2012年173件、2013年208件、2014年210件、2015年302件と、過去5年間出願件数が急増している。

特に、「シェフ(Chef)」の大衆の人気がピークに達した2015年には302件と、前年(210件)に比べ43.8%増加した。

その反面、「料理師」「厨房長」という言葉が入っている商標の出願は、同期間(2011年~2015年)6件、7件、9件、8件、11件と、過去5年間計41件に過ぎなかった。

番組において、有名なシェフらがユニークなレシピや料理を披露し、社会的にもシェフが大きな関心を集めるようになり、シェフ関連商標の出願は爆発的に増加しているが、かつて使われた「料理師」「厨房長」関連の商標出願は低迷している。

誰でも手軽に料理を学べる多様な放送番組が増えることにより、かつて女性だけが楽しんでいた料理文化が全階層にまで広がっており、「シェフ」や「Chef」関連商標の出願がさらに増えるものと見られる。

特許庁のチェ・ギュワン商標デザイン審査局長は「商標は、社会的トレンドを反映する傾向がある。シェフ(Chef)という言葉は、料理関連業種では識別力のない文字に該当するため、出願時に図形又は識別力のある文字等と結合して出願しないと登録を受けられない」と述べた。

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