知的財産ニュース 2016年第2回公共技術移転ロードショーを開催
2016年11月10日
出所: 韓国特許庁
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未来創造科学部、産業通商資源部(以下、産業部)、国土交通部(以下、国土部)、中小企業庁(以下、中企庁)、特許庁、浦項市は11月10日(木)、「2016年第2回公共技術移転のロードショー(以下、ロードショー)」を浦項の創造経済革新センターで開催する。
今回のロードショーは、政府R&D投資により創出された優秀公共技術を共有・拡大させ、多様な中小・中堅企業に新しい事業化アイテムの発掘の機会を提供し、技術革新を促進するために企画された。
さらに、公共技術を基に商用化に成功した中小企業の成功ノーハウの共有や46校の大学と25カ所の公共研究機関が保有する計556件の優秀公共技術を対象とした技術移転相談会、投資誘致説明会等、多様なプログラムが行われる。
※事前マッチングの結果:41社が130件の公共技術について技術相談及び移転導入の意向を示した。優秀公共技術の効率的な移転及び事業化の促進を目指して2013年に始まった同ロードショーは、今回で7番目となり、これまで計6回の行事を通じて優秀公共技術2,800件が発掘され計265社とつながり、そのうち251件の技術移転意向書が締結(累積推定技術料142.75億ウォン)された。
区分 |
2013年(11.26) |
2014年 |
2015年 |
2016年 |
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上半期(6.29) |
下半期(12.2~16) |
上半期(4.22) |
下半期(11.11) |
上半期(6.29) |
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場所 |
ソウル |
釜山 |
大田、京畿、大邱、釜山、光州 |
ソウル |
ソウル |
ソウル |
主催 |
中企庁・特許庁 |
中企庁 |
未来部・中企庁・特許庁 |
未来部・産業庁・中企庁・特許庁 |
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発掘技術 |
385件 |
670件 |
280件 |
420件 |
566件 |
479件 |
技術移転 |
10件 |
37件 |
51件 |
72件 |
28件 |
53件 |
推定技術料 |
7.8億 |
25.3億 |
1.8億 |
36.1億 |
6.8億 |
64.7億 |
一例として、今年上半期のロードショーを通じて企業とマッチングされた公共技術の一部は、産業部の「R&D再発見プロジェクト」につながり、5件の技術移転(推定技術料約4.7億ウォン)が行われ、商用化R&D資金(約15億ウォン)の支援を受けて事業化に拍車をかけている。
今回のロードショーは、技術移転を受けた企業の成功事例の発表、技術交流会、技術移転相談会、投資相談等のプログラムで構成される。
成功事例の発表は、公共研究機関との共同研究を通じて商用化に成功した企業が行う。また、企業、大学、公共研究機関、投資家、IP仲介者が一堂に会し、交流し情報を共有する技術交流会(知的財産活用ネットワーク)が開催される。また、技術移転を希望する中小企業を対象に大学・公共研究機関が技術移転に関する相談に乗る。
特に、今回のイベントには、国土交通産業と地域の戦略産業を育成するという観点から国土部と自治体(浦項市)も参加した。
今後もロードショーを毎年2回開催し、上半期には部処間の協力を基盤に国を上げた公共技術事業化の促進を図り、下半期には、自治体協力を基盤に地域産業や地元企業の育成図る計画だ。
政府はロードショーが一回性のイベントに終わるのではなく、ロードショーを基盤に優秀な公共技術が中小・中堅企業の新製品・サービスとして事業化されるように支援する計画だ。
産業部は、ロードショーを通じて技術移転を受けた中小・中堅企業を対象に2017年R&D再発見プロジェクト(1年、4億ウォン以内)」を支援する。
※2017年上半期に公告予定、ロードショーを通じてマッチングされた企業には選抜時に加算点を付与
国土部は、ロードショーを通じて移転される国土交通分野の技術について「国土交通技術事業化支援事業(4年、30億ウォン以内)」を支援する。
また、5つの部処は未来科学技術持株、韓国科学技術持株、素材部品事業化ファンド及び特許技術事業化ファンド等を通じて企業が成長するのに必要な事業化投資資金を誘致し、中小・中堅企業の成長を継続して支援する予定だ。
政府関係者は「ロードショーを通じて政府R&Dの成果物である優秀公共技術が中小・中堅企業の技術革新を加速化させ、個別企業の競争力だけでなく、国家競争力の強化に寄与するよう、部処間の実質的な協力をさらに強化していく」と強調した。
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