知的財産ニュース 高級ブランドの偽物販売業者を摘発

2016年9月22日
出所: ソウル中部警察署

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ソウル中部警察署は、国政課題である経済活性化のための「経済秩序を乱す行為に対する特別取締り」の一環として、海外有名ブランドのLかばん、R時計等、偽物を外国人観光客等に販売してきた被疑者4人を検挙した。

事件の概要

被疑者A、B、C、Dは、ソウル市中区明洞にかばん販売店を設け、海外有名ブランドであるLかばん、R時計等の偽物を陳列棚の裏側の機械室に保管した後、外国人観光客等を相手に販売する者であり、
2016年4月から2016年9月8日まで、上記の店舗で外国人を相手にLかばん、R時計等、約4,000万ウォン相当の偽物を販売し、40種の海外有名ブランドの偽物387点(正規品時価約83.6億ウォン相当)を販売目的で保管していた。

適用法律

商標法第93条‐7年以下の懲役、1億ウォン以下の罰金

検挙経緯及び措置

明洞に秘密の売り場を設け、外国人等を相手に海外高級ブランド品の偽物を販売しているとの通報を受け、捜査に着手
店舗の前で業者が通行人を相手に客引き行為をするのを目撃した後、当該店舗に入って偽物を押収し、被疑者4人を検挙

捜査の結果

被疑者らは社会で知り合った間柄で、一般のかばんがあまり売れず、偽物を求める客が増えていることから偽物かばんを販売すると儲けられると思い、店舗内の裏のスペースに海外有名ブランド商標を盗用した偽物を保管した後、外国人観光客等を相手に1カ月平均約800万ウォン相当の偽物を販売してきたことが確認された。

事件の特徴

事件の意義

商標権を含む知的財産権の侵害は、当該ブランドのイメージだけでなく、国のイメージも失墜させる重大な犯罪に該当する。

偽物の販売のための裏の売り場を設置

被疑者らは、取締りを免れるためにかばん陳列棚の裏側にある約10坪規模の機械室と2階の倉庫に偽物を保管し、店舗内に別途のスペースを設け偽物を販売してきたことが明らかになった。

商標の直接偽造販売

一部のブランドの場合、被疑者らが穴あけ器を用いて皮に穴をあける方法により、商標を直接偽造して販売してきたことが確認された。

今後の計画

警察は、ソウル中心部にある明洞観光特区のイメージを改善するとともに国民が安心して経済活動に専念できるよう、経済秩序を乱す各種違法行為に対して自治体や特許庁等の関係機関と協力して持続的に取締りを実施する予定である。

取締り現場の写真

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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