知的財産ニュース 韓国政府、2016年公共技術移転ロードショーを開催

2016年6月28日
出所: 韓国特許庁

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未来創造科学部、産業通商資源部、中小企業庁、特許庁は6月29日、第1回公共技術移転のロードショー(以下、ロードショー)を開催する。

今回のイベントには、未来創造科学部のパク・ジェムン研究開発政策室長、産業通商資源部のキム・ジョンファン産業技術政策官、中小企業庁のチェ・スギュ次長、特許庁のイ・ヨンデ次長等、政府関係者と大学・研究機関の技術専門家や中小・中堅企業関係者等200人余りが出席する予定だ。
政府は、ロードショーを通じて、公共研究機関が政府R&D予算を受けて開発した新技術が死蔵される問題を解消し、外部のR&D資源を活用して効率性を極大化する開放型革新の世界的拡大を踏まえ、中小・中堅企業の技術的課題を公共技術で解決する新しい技術事業化モデルを拡大することを目指す。

4つの部処は、技術の発掘から移転及び事業化までの全周期支援体制を構築し、優秀公共技術が中小・中堅企業の成長に向けた足場になるよう協力する予定だ。
2013年から今まで5回の「ロードショー」を開催し、優秀公共技術2,321件が発掘され、計214社とマッチングされており、147件の技術移転意向書が締結された。このうち18社の中小企業は、中小企業庁の商用化R&D資金(計81億ウォン)の支援を受けて事業化に拍車をかけている。

公共技術の移転を受けて事業化に成功した企業、(株)ソーシャルネットワーク社はモバイルアプリケーション開発会社で、韓国科学技術研究院(KIST)から「写真基盤3次元顔モデル自動生成」技術の移転を受け、産業部の後続R&D支援を通じて、韓流スターと使用者間の双方向疎通仮想現実エンターテインメントアプリを制作して国内及び中国市場に進出し、約20億ウォンの売上を上げている。

また、(株)ワイディ生命科学社は、バイオ新薬開発専門会社で、延世大学原州産学協力団から植物抽出成分を利用して運動前後の筋肉弛緩を助ける技術の移転を受け、未来部の製品化支援を通じて最近スポーツ化粧品を発売して約7億ウォンの売上を上げている。

今回のロードショーで未来部と特許庁は40の大学と30の公共研究機関から計479件の優秀技術を発掘して企業に提供した結果、64社が90件の技術移転相談を申し込んだ。

産業部は、ロードショーを通じて技術移転を受けた中小・中堅企業に対して「R&D再発見プロジェクト事業(1年、4億ウォン以内)※」の商用化R&D資金を連携して技術の事業化を支援する予定だ。
※公共技術の中小・中堅企業移転及び事業化に向けた商用化開発支援事業(2016.7月2次公告予定、ロードショーを通じてマッチングされた企業は選抜時に加算点付与)

また、4つの部処は、未来科学技術持株、韓国科学技術持株、素材部品事業化ファンド、特許技術事業化ファンド等を通じて企業が成長するのに必要な事業化投資資金の誘致も連携して支援する予定だ。
政府関係者は「政府R&Dの成果物である優秀公共技術が死蔵されず中小・中堅企業に活用され、市場で新製品・サービスとして発売され、経済活性化につながるように関係機関間の協力をさらに強化していく」と述べた。

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