知的財産ニュース クアルコム‐LG電子の特許紛争が終結

2016年4月21日
出所: 電子新聞

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LG電子がクアルコム社との特許紛争を終結し、国際商業会議所(ICC)に提起していた仲裁要請を取り下げることにした。

スティーブ・モレンコフ最高経営責任者は、4月21日に開いた第一四半期実績発表企業説明会(IR)において、「LG電子との紛争を解決した」と明らかにした。LG電子は去年12月、スマートフォン関連技術の源泉特許を保有したクアルコム社が過度な特許使用料を要求するとして国際商業会議所に特許料関連仲裁要請を提起した経緯がある。

具体的な合意の条件は公開されていないが、今回の合意には3G WCDMAと CDMA2000、 4G LTE無線通信を含む複数の無線通信技術の特許ポートフォリオの使用権が含まれているという。

LG電子は、善意の交渉と相互尊重を通じてクアルコム社との紛争を解決することについて、嬉しく思っていることを明らかにした。クアルコム社は、LG電子との紛争の解決により、これまで成長の足かせとなっていた障害物の一つが消えたと評価した。

デレク・アーベルレクアルコム社長は、去年のIPノミックスとのインタビューで「クアルコムは設立以来30年間、毎年売上の20%以上を新規研究開発に再投資する等、絶えない技術開発によって、韓国を始めとする全世界各国の生態系の構築と価値創出に貢献してきた。これからは、韓国消費者との距離をさらに縮め、クアルコムに対する全般的な理解を高めるために努力する」と述べた。

シン・ミョンジン記者  mjshin@etnews.com

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