知的財産ニュース IP5弁理士団体、世界特許情報システム構築に向け議論

2016年1月13日
出所: 電子新聞

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知的財産分野における先進5カ国の弁理士団体が集まり、「世界特許審査情報システム(Global Dossier)」導入の妥当性について議論を行う。

世界特許審査情報システム制度に関する意見を共有する会合である「第2回プレジデントミーティング」が来る14日に日本で開催される。最近、5大特許庁が同制度導入の議論を進めていることを受けてのことだ。

世界特許審査情報システムは、各国特許庁の審査情報を共有する制度だ。世界特許審査情報システムサービスを共同で利用できるインターフェースを構築し、審査効率の向上や出願人の利便性向上を図るためである。

制度が定着すれば、出願人に希望する言語で出願することができるようになる。また、本人が出願した関連情報をまとめて見ることもできる。このためには、世界各国の特許庁間での審査情報共有等、協力の活性化が欠かせない。

コ・ヨンフェ大韓弁理士会長は「世界特許審査情報システムを導入には、各国知的財産制度の統一化を始め、機械翻訳の品質向上等、多くの困難が立ちはだかっている。特許庁だけでなく、弁理士等、専門家らが集まって工夫・議論することが求められる」と述べた。

今回の会合では、日中韓3国の弁理士会長会合も併せて開催され、東アジア知的財産権制度の発展に向けた3国協力及び交流の活性化方策が議論される予定だ。

ムン・コウン記者   accord@etnews.com

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