知的財産ニュース LGグループ、6番目の創造経済革新センターを発足

2015年2月4日
出所: デジタルタイムズ

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LGグループが6番目の創造経済革新センター(以下、忠北革新センター)をオープンした。約2万9,000件の特許を公開し、バイオ・ビューティー・エネルギーなどの新産業を集中的に育成する計画だ。

LGグループと忠清北道は、4日、忠清北道清州市にある忠北知識産業振興院にて、パク・グネ大統領をはじめとする政府関係者、イ・シジョン知事、LGのク・ボンジュン会長をはじめとするLG経営陣、忠北地域の中小・ベンチャー企業関係者の約140人が参加した中、「忠北革新センター」の発足式典を開催した。同センターは、「ビューティー・バイオ・環境配慮型のエネルギー革新」をビジョンに掲げ、清州市忠北知識産業振興院の中に設置された。

忠北革新センターは、中小・ベンチャー企業の事業育成に向けて、約2万9,000件の特許を公開し、統合支援サービスを提供するなど、知的財産中心の共存・協力の環境作りに乗り出す計画だ。LGは、このうち3,000件の特許を無償で提供するなど、約2万7,000件の特許を有・無償で公開した。

また、LG生活健康とLG生命科学、LG化学、LGハウシスなど、関連産業分野の系列会社を介して化粧品とバイオ、エネルギー特化産業の環境作りに取り組む。忠北革新センターは、「化粧品評価ラボ」をはじめ、「ビックデータ分析のプラットフォーム」、「経営ドクター室」などを作り、中小企業の海外進出を支援する。

それと共にLGと中小企業庁は、それぞれ50億ウォンずつ出損し、K-バイオの成果創出を目指して100億ウォン規模の「バイオ専用ファンド」を運営し、バイオ・メンターなどを通じて中小・ベンチャー企業の事業化を支援する。そのほか、LGと忠清北道庁、金融委員企亜、中小企業庁などと共同で未来成長ファンド300億ウォン、創造金融ファンド150億ウォン、同伴成長ファンド450億ウォン、革新企業ファンド500億ウォンなど、計1,500億ウォン規模のファンドを造成し、創業の支援に乗り出す計画だ。

さらに、LGは、太陽光モジュールと電力貯蔵システム(ESS)、発光ダイオード(LED)照明、高効率断熱材などを活用したマンションや住宅など、約100世帯に上る「エネルギー消費ゼロのテストハウス」を2020年まで建設する。忠北革新センターのユン・ジュンウォンセンター長は、「特許問題によって新技術や商品の開発に難航している中小・ベンチャー企業に実質的な支援を行う一方で、忠北地域の特化産業であるビューティー・バイオ・エネルギー分野の有望中小企業を育成するなど、地域経済の活性化に重点を置いている」と述べた。

パク・ジョンイル記者

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