知的財産ニュース 国内初の技術価値評価の投資ファンドが発足

2015年1月7日
出所: 金融委員会

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企業の技術価値評価に基づいた投資金融の活性化に向けて、成長はしごファンドと企業銀行などが共同出資を行い、1,000億ウォン規模の技術価値評価の投資ファンドを結成した。
※成長はしご200、企業銀行300、SK証券100、韓国科学技術持株20、民間LP380(予定)

1. 造成の背景

金融委員会は「創造金融の活性化に向けた金融革新方案(’14.8.)」によって、成長はしごファンドと銀行界などの民間出資機関が共同で出資し、
技術価値評価に基づいて、優れた技術力を有している企業に投資する技術価値評価投資ファンド(3,000億ウォン)の造成を推進

従って、企業銀行と韓国科学技術持株などと成長はしごファンドが1,000億ウォン規模の技術価値評価投資ファンドを設立

2. 造成の計画

造成規模

企業銀行(300億、GP)、SK証券(100億、GP)、成長はしごファンド(200億)、韓国科学技術持株(20億)および民間投資家(募集予定)が出資して1,000億ウォン規模で造成
※IPなど優秀技術の移転および事業化に向けて政府出損研究所の共同出資によって立ち上げた技術持株会社

円滑な民間投資を募集するため、企業銀行、SK証券、成長はしごファンドが出資全額(600億ウォン、ファンド規模の6割)を中・後順位で出資

主な投資対象

投資金額100%をTCB技術等級T4(T1~T10のうち上位4等級)以上を取得した優秀技術企業に投資し、

結成額の35%以上は、技術価値評価機関の評価を得て投資
※技術保証基金、韓国発明振興会、科学技術情報研究院、農業技術実用化財団など10機関

技術価値評価の費用は、特許庁の予算事業で優先的に充てて、そのほかはファンドの運営費用で処理
※民間投資に対しては、評価費用の負担免除を検討

3. 期待効果

  1. 技術価値評価に基づいた投資文化の造成
    • 正確な技術評価によって優秀な技術力のある企業に投資することで、技術開発の活性化と技術企業の成長を支援
    • 技術価値評価機関の評価機関を活用することで、技術価値評価の需要を造成し、評価機関の育成など、技術評価のインフラ構築にも貢献
  2. 優秀な技術企業に対する投資・融資の複合金融を提供
    • 投資対象の発掘において企業銀行の与信審査情報を基つぎ、優秀な技術力の与信企業などに投資することで、投資・融資の複合金融の提供が可能
  3. 知的財産事業化機関と連携して優秀技術の事業化を支援
    • 韓国科学技術持株が投資家として参加することで、科学技術持株が有している知的財産を企業に移転し、事業化する企業に対する資金支援を活性化

4. 推進計画

今般、企業銀行と共同で造成したファンドは、1月末までファンド登録手続きを完了し、投資執行を開始
4月末まで投資執行と並行して民間出資を追加募集することで、1,000億ウォン規模のファンド結成を完了

銀行界の追加出資および地域別の創造経済革新センターとの連携を通じて、2015年上半期中に追加の技術価値投資ファンド(2,000億ウォン)を推進

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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